最近クリアしたゲームその3

The Last Of Us Part2

 

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: Video Game
 

 

前作もクリア済みで今作も楽しみにしていました。
謎の感染症で退廃した世界を舞台に、エリーとアビーの二人の女性が交差する物語。

 

ジャンルはアクション。難易度はEasyで。ここ最近のゲームはEasyが多いな。ゲーム下手なのもあるけど中断したりしないでストーリーに集中したいんだよね。特にこの作品は。
いわゆるゾンビものに加えて敵対する人間の組織との戦いもあり。今回ちょっと厄介だったのは犬。けっこう嗅覚が鋭くてその場でぼんやりしてるとわりとすぐに嗅ぎつけられてしまうのがなかなか大変でした。あとワンちゃんを殺傷するのにすごい抵抗感ある。。人間はそうでもないのに(笑)それと外皮がやたら硬いゾンビのブローターやシャンブラーがかなり厄介でした。意外と動きも早いんだよな。。
基本的にはステルスで行けるけどたまに発生する強制戦闘はけっこう大変で後半のスゴイやつは何回かリトライする羽目に。。がんばって倒したけど、ほんとエイムとかド下手だからなあ。操作キャラのエリーやアビーの単独ミッションもあったけど、パートナー同伴のミッションが良かった。前作もジョエルとエリーの二人旅だったしね。探索中の何気ない会話とかこのゲームの取り入れ方がすごく巧みで好きなんだよな。特にジョエルとエリーが博物館を訪れたところが前作を思い出させるようでありそれでいて二人に少し溝が感じられる機微がよく表現されていて素晴らしかったな。今作はもう一人アビーという女性も探索をするんだけど、彼女はかなり後半で文化の異なる人たちと交流するシーンがすごく良かったです。


キャラクターは今作ではアビーの方がすごくドラマを感じたな。このゲームというかストーリー、合理的ではない判断をさせるために用意周到にエピソードやトラウマが用意されてて本当にえぐいくらいなんだけど、アビーの側の復讐の理由もすごく「どうにもならないけどこうするしかない」って納得感がある。でもそれが意外な出会いによって心情がどんどん変化していく部分がどこかヒロイックささえ感じられたんですよね。単なる復讐だけではなく、最終的にはそれを手放した手で何か希望のようなものを掴んだと思うんですよ。それにめっちゃ体格に恵まれてて敵と対峙した時とか暗闇を探索する時の頼もしさが半端ない(笑)とこも大好きでした。
もちろんエリーが復讐する理由はゲーム中でもはっきりと描かれていてとても衝撃的だったけど、復讐することに意固地になっているところがどこか幼さというか単なる我儘を通そうとしているだけのように見えてしまってちょっと興醒めしてしまったのもあるかも。ただ復讐心の鬼になりきれるはずもなく、自らの暴力性になんとも言えない悲しさを表現するシーンは凄かった。言葉もなく泣き崩れる直前の感情を中にため込んだまま抱えているエリーの苦しさ、辛さとそれに寄り添うディーナの優しさが切々と伝わってきて。ゲームでこんなシーンが表現できるんだな。。
それと脇役だけどジェシーがけっこう良かった。メインのキャラたちが復讐だやり返せとドロドロしているのにこのキャラはあまり激情を出すこともなくてちょっとした清涼感を与えていたと思うんですよね。CV杉田さんの飾らない言い回しも効いてて好きなキャラでした。


ストーリーはがんばって言葉にすると、復讐の連鎖からの逃避かな。なんとなく今作は「逃避行」のイメージがあって、エリーがシアトルに向かったのも色々理由があるけどディーナと二人だけの世界を望んでいたのもあるのかなと思うんですよね。アビーも後半は逃げるお話だし。でもこの主人公たちは自分自身の復讐したい欲求からは逃げられない。相手を殺すまで止まらないし止まれない。このストーリーは歯止めをかけるというよりも、それぞれを別の方向へ逃すことで連鎖を止めるお話なのかなと思うんですよね。歯車もお互いに噛み合わなければ動かないから。それがエリーにとってはある種の喪失をきっかけに思い出すジョエルとの穏やかでぎこちない日々だったのかも。アビーは逆に保護するべき対象を見出したことで復讐ではない別の生き方を見つけたのかなと思うんですよね。


クリアまでは28時間くらいでした。収集系はぜんぜんできてないな。。

 

最近クリアしたゲームその2

ゲームといえばPS5、なかなか手に入らないみたいですね。Twitterで見かけただけでもほんの数人しか買えた人はいない様子。今のところすごく遊びたいっていうタイトルはないけど、この品薄状態はこの後改善されるか気になるところです。多分いつかは買うと思うし、欲しい時に手に入るようになっててくれるといいな。

 

Ghost Of Tsushima 

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Video Game
 

 

蒙古襲来を題材にしたオープンワールドアクション。難易度はEasyだったかな。低めにしてストーリーや収集系を楽しみました。

ちょうどお盆の頃、今年は帰省をずらしたせいで夏休みをほぼこれに費やしてました。いやー終盤あたりは怒涛の勢いでお話が進んでいくからやめ時が分からないよね。。

 

ジャンルはアクション。ステルスキルもできるけど一騎討ちとか正面きって戦うことも多かったかな。弓、最初は落下の感覚が掴めなくて笑えるくらい全然ダメだったけど、進めるうちに使えるようになってきて拠点攻略の時は外側から見つからないようにジワジワと倒しながら敵将に迫っていくの楽しかったな。弓は闇討ちには入らないのか。。武器・防具収集もそれぞれに探索やイベント戦が練られてたし、特に技習得の「見切ったり!」みたいなイベント戦がめっちゃテンション上がって良かった(笑)ああいうベタな演出大好きなんだよ。
ただ、主人公が闇討ち(ステルスキル)に抵抗がある割にそれを代替する手段がなくて、「別に殺さなくても。。」みたいな曲面で峰打ち?とか非殺傷アクションがあっても良かったな。ノーキルの方が好き。

 

キャラクターは本当に素晴らしくて特に主人公の仁と女盗賊のゆなが良かった。仁のバックグラウンドがきちんとストーリーの要所で迫られる判断に反映されてたし、陽気でさっぱりした性格のゆなにもいろいろな因縁や過去があったりして、そんな身分も違えば戦う目的も違う二人が決戦の前に酔っ払って笑い合うシーンがすごく印象的でした。男女の関係でもなく上下関係でもなく、ただ明日共に戦うんだっていうその時にしか実現しない儚いけれど確かな絆が二人の屈託のない笑顔に表れてて良かったな。
それとリアルさに寄った人物モデル。日本人のキャラが小柄に描かれているんだけど、これがモンゴルからやってきた大陸育ちの巨漢を相手にすると「こんなん無理!」ってくらい威圧感がすごくて、でもそれがゲームのスリルとうまく連動していて、序盤の敵への怖れが終盤までの主人公の成長を通して、今なら行ける!っていう自信になるんだよね。
でもほんと、あの最後の闘いの直前に敵将の名を叫ぶ、心が震えるような声(声優さんも素晴らしかった!)あれは久しぶりにキャラと同期した(笑)感じがしてゲーマー冥利に尽きる体験でした。

 

ストーリーは歴史的な局面をメインストーリーに仁を中心とした家族や師匠、領地の人々や僧、はては風来のびわ法師まで様々な個人の物語が編み合わされた、鮮やかな組紐のようなお話でした。いやこれが海外のゲーム開発会社の作品とは思えないほど文化の解釈が丁寧で慎重なんですよね。それでいてきちんと語りたいことを織り込んでくるストーリーテリングや演出が素晴らしかった。「もののあはれ」という概念がまさかゲームで表現できるとは。。メイン以外のストーリーでは浮世草(いわゆるサブクエ)が充実していたし、血気盛んなおばさん(笑)政子殿との復讐譚も石川先生と弟子の巴の奇妙な関係を探る旅も良かった。あと酒売りの堅二がシリアスになりがちなメインの箸休め的な笑いと人情を提供していて良かった。なんか渥美清(寅さん)に似てるんだよなあ。そういうところも愛嬌があって楽しいエビソードでした。それと馬ね。名前は空にしたけど言葉はなくともある意味で仁の唯一の精神的なパートナーだったと思うんだ!
キリがないからこの辺にするけどほんとどのエピソードも物語に深みを与えていて堪能しました。

 

クリアまではだいたい80時間くらい?でした。

 

まだ続くかも。

最近やったゲームとか

ようやくサイバーパンク2077、発売しましたね。発売日に手に入れて早速ちまちまやってるけどなかなか良いです。世界観とかはちょっと表層的な浅い感じがするけど(いや大好きだけどね、あのブレラン調の街並み)、お話は割と好みの「テクノロジーと生身(精神も含めて)の相克」みたいな感じなのかな?進めるの楽しいです。

ちなみにライフパスはストリートキッド、キャラはニューロマンサーのケイスをイメージしました。(ちょっとナードな感じとおでこにパッチつけられる髪型)

ナイトシティを駆け回るぜ~。

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(SS撮ってみたけど暗かった。。)

 

さて、ここのところこんな感じでゲームが面白くて、まあこんな状況だし外にフラフラ出歩くのも気が引けるしでがっつりと遊んでました。なんだか今年は良作多い気がするな。クリアしたものを中心に感想です。

 

龍が如く7 光と闇の行方

 

龍が如く7 光と闇の行方 - PS4

龍が如く7 光と闇の行方 - PS4

  • 発売日: 2020/01/16
  • メディア: Video Game
 

 

前からタイトルは知っていたけど初めてやってみました。初如くだよ。この作品、シリーズを遊んだ人からは「お話がいいんだよ」と聞いていたのと(ゲームはどちらかというとストーリー重視派)、北海道を代表する変態(笑)ではなく役者である安ケンこと安田顕さんが出演ということで、なんかスイッチが入りました。

 

ジャンルとしてはアクションRPGで、昔ながらのコマンド選択式なのでゲームプレイにそれほど精度は求められないゲーム下手には優しいシステム。面白いのはジョブシステム(この辺も既知のものなので説明は要らないよね)で、料理人とか用心棒とかなかなかにリアルな職種かつ、ヘンテコなジョブ固有技がある点がなかなか新鮮でした。魔道士やモンクとかじゃないんだ。で、バトルではこの固有技がやたら強かったりして、どの敵にはどれが効くのかちょっと予想がつかなくてこの辺の試行錯誤が面白かったな。

シリーズ物でよくある前作までの登場人物が敵として出てくるボス戦で胡椒まみれ(料理人の技)にしたったわ(笑)

 ただちょっと中盤からレベル上げ必須でストーリー展開がもたつくところもあって、進め方も良くなかったのもあるけど、ここ最近レベル上げなんてやってなかったからちょっとだるかったかな。

 

キャラについて。この主人公、ヤクザのわりにドラクエとかゲーム大好き(メタ的にゲームシステムにも関連する)っていうちょっと変わった印象のキャラなんですよね。ちょっとオタクっぽい趣味と強面な外見とのギャップが親しみやすさの橋渡しをしていて良かったです。私もドラクエ好きだよ。それと周囲のキャラもちょっとクセが強いけど妙に親近感がわく感じで、中盤から仲間になる外見はチャラいけど実はすごく仲間想いなキャラが良かったな。主人公を「春日くーん」て間延びして面倒くさそうに呼ぶんだけど、語尾にちょっと甘えてるような余韻のある言い方がなんか好き。安ケンのホームレスキャラもすごくハマってたし、回復役で終盤まで活躍してくれて楽しかったです。

 

お話の方は途中からなんとなく展開が読めてしまうところもあったけど、任侠と人情に注力していて良かったな。この作品「誰かが誰かを語る」ことで物語を進めていくようなところがあって、この間接的なキャラクター描写が人情もののストーリーにすごく合ってると思うんですよね。

 

各キャラの絆MAXにしたりとゆっくりプレイしてクリアまで80時間くらいでした。

 

続く。

最近読んだ本とか電子書籍はモノリスだよねってこと

そういや電子書籍というかKindleユーザーになって7年、先日既読が100冊を超えました。いやー100冊分がこのちっこい黒い板(正確にはAmazonさんとこのクラウド)に収まってくれるおかげで本棚圧迫せずに済んでてほんと助かる。紙の量にしたら相当だもんな。まあ全部がいわゆる本でもなくて、雑誌の一記事とか短編一話だけとかも含まれてるけどね。100冊何読んだっけなーとちょっと思い返しながら最近読んだ本の感想とか書いておきます。

さて。8割くらいは小説です。ジャンルはもちろんサイエンスフィクション。セールで買うことが多いから古典とか昔から作品を出している作家さんの旧作が多いかな。海外だとクラークやイーガン、国内は神林長平円城塔とか。円城さんは一時期短編一話くらいの長さの、音楽でいうシングルをよく出していてそれは買ってたなー。
SFで最近読んだのはクラークの宇宙の旅四部作。

 

 

2001年は随分前に読んでたんだけど当時は意味がよく分からなくて映画の副読本くらいの印象で、四部作をまた最初から読んでみるとなんだかめちゃくちゃ面白い。前から書いてるけど大学(社会人学生なのです) で物理をやってから描写の中に現れる現象や定義が科学に忠実だっていうのがすごく分かって。
特に2001年宇宙の旅のここ、

ディスカバリー号が得たちょうどおなじだけの運動量を、木星は失ったのだ。木星の速度は遅くなった。ーだがその質量はディスカバリー号の10の21乗倍も大きいので、軌道の変化は探知するにはあまりにも小さい。

アーサー・C・クラーク著 2001年宇宙の旅より)

うおー運動量保存則ー!こういうのさらっと書くクラークまじかっけー!なんか震えたよね。引用はいわゆるフライバイ(スイングバイとも)のことなんだけど、こういうのをあたかも体験したかのように書く外挿(っていうんだよね)の表現力は年数を経ても全然魅力が衰えないんですよね。確かに未来に関する細かい設定はずれてきているけど、運動量保存則みたいに変わらない部分はずっと面白いままだなあと感じました。

2010年宇宙の旅の木星の衛星イオの風景とかもすごかったな。いやークラークは実は既に行ってるよね、イオ(笑)無人探査はそろそろ太陽系出ちゃうところまで行ってるけど、3001年終局の旅では太陽系の縁(オールトの雲のあたり)まで有人で行きたいねえ、とまで言ってるし、なんだろうな現実よりヒトの想像力の方が空間も時間も超えて先に到達しちゃうってことに「ヒト、すごい」というセンス・オブ・ワンダーを感じる四部作でした。ヒトっていうかクラークなんだけど。

 

 

2061年宇宙の旅

2061年宇宙の旅

 

 

3001年終局への旅

3001年終局への旅

 

 

サイエンスフィクションも好きなんだけど、ノンフィクションもちょいちょい読んでて最近のはこれ。

ロウソクの科学。

 

ロウソクの科学 (角川文庫)

ロウソクの科学 (角川文庫)

 

 

電磁気学などでおなじみのファラデーが一般聴衆を対象に講演した内容の本です。
タイトル通りロウソクを使った化学反応を題材にしていて、講演自体は19世紀に行われたものなんだけど思ったより高度な化学的操作をやってのけたりしてなかなか面白かったです。でも文字と簡単なイラストしかないから分かりにくいところもあって世が世なら動画で見られるのになあ、と思うところも。
一方でこの講演の中で聴衆に対して「気になった人は家でもこうすればできるからね」ってきちんとフォローしてるところはすごくよかった。科学って一般の人にはなんだか手が出しにくい、高尚なイメージが(少なくとも私には)あると思うんだけど、そのハードルを下げていくアプローチが新鮮だったな。
今はサイエンスコミュニケーターという専門家と一般人を繋ぐ役割があるけど、ファラデーさんはまさにその魁的なことをやってるんだよね。そりゃこの本が今も読み継がれるわけだよな。あと聴衆の一人が持ってきた日本の和蝋燭が実験の後半で出てきたりして、すごく貴重なものだろうに「これ、ファラデーさんに使ってもらおうか」って思った人の気持ち、なんか分かるなあ。そういう聴衆の盛り上がりも随所に感じられて、厳格な科学実験というよりちょっとしたライブパフォーマンスぽい感じだったのかも。そりゃ楽しいよな。


電子書籍で思い出したけど、以前英会話教室に通ってた時によく本の話をした読書家の先生がいて、電子書籍ってこんな感じだよって見せたことがあった。先生は紙の方が好きだなあ、みたいなことを言ってたけどその先生に伝え忘れたことがあって。It's my little monolith. (これ、わたしの小さいモノリスなの) って。なーんてね。クラークもブラッドベリもギブスンも読んでた先生だったから、このギャグわかってくれたと思うんだよなー。

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最近のこと

ここのとこはまたテレワークに戻りました。

うーん、やっぱりテレワークいいな。以前はごはん食べるテーブルでやってて身体がしんどかったけど、椅子とか机とか整えたからかなり快適だし、ゆっくりお茶飲めるのがいい。その代わり絶賛運動不足中だけど。。

 

それはさておき、ここのところ観た映画とか読んだ本とかを記録しておこう。

なんだかProにしてるのに全然使ってないんだよな。。

 

[映画]TENET

もう観たの随分前になってしまったけど。「インセプション」や「インターステラー」などでおなじみの、クリストファー・ノーラン監督の新作です。

コレ、公開当初は「なんだか分からないけどスゴイ!」って感想がよくTwitterに流れてきてて、あ、コレはあれだ面白すぎて語彙を失う系の、マッドマックスみたいなやつだ、と思ってあんまりネタバレしないうちにささっと観に行きました。

で、やっぱり。最後はなんだかよく分からなかったけど、爆発したり収束したり走ったり戻ったりしててスゴイ面白かった!(語彙)

なんなんだろう、SF的な基盤をガッチリ作っておいて、その上でド派手なアクションとちょっと懐かしい感じのスパイものをのっけた、食べたいものぜんぶでてきたプレートランチみたい(笑)美味しい、美味しいよう。

SF的な時間逆行の下りは、いま大学で物理やってて講義の中で「振り子のような運動は行ったり来たりしても違和感はないけど、物体が滑っていって止まる(摩擦熱が発生するような)運動は逆の運動を再現すると逆再生だと分かる、そういう不可逆性がある」って説明があって、その時はふーん確かにと思ってたんだけど、この映画観て「いやまさにコレ!これのことですか先生ー!」ってなったわ。エントロピー云々のところはまあちょっとフワッとしか分からないけど。。へへ。。

でも、そういう科学ネタを盛り込みながらお話は「核とスパイ」なんてとても古典的なスパイもので、あまり深く考えなくても「核で世界がやばいからスパイが頑張る」お話としても楽しめるんですよね。かなり雑にまとめちゃったけど。

なんだか久しぶりにパンフレットとか買っちゃったな。最後の方、なんだかもう逆なのか順なのか、疲れちゃってあんまり考えないで楽しんでしまったけど、パンフレットにはちゃんとどうなってるのか図解が載っててお買い得でした。もう一回観にいこっと。

 

 [本] はだかの太陽

アシモフの「鋼鉄都市」の続編、人間の刑事とロボットのパートナーが殺人事件を解決するミステリであり、ちょう有名なロボット工学三原則を踏まえたSFでもあるお話です。

ええと、前作の鉄鋼都市での熱血刑事ベイリと冷静なロボットのダニールのコンビがすごく楽しかったんですが、今作ではダニールの出番少なめでちょっと残念。

人間であるベイリが別の星系の今まで知られていなかった閉鎖的な文化を持つ社会と関わることで、人間の側の未熟さが顕わになっていく、そういうお話なのかな。SF的な部分は今読むと「まあそりゃそうだよな」と思う部分も多かったけど、ミステリ部分がなかなかに面白くて「文化的に身体接触を究極のタブーとする人間による殺人」なんて、これだけで普通に面白かったです。まあダニールのようなロボットだと犯人が瞬時に分かっちゃいそうだから、あんまり出さなかったのかなあ。うーん。

 

 

ちなみにこの人間刑事とロボットのパートナー、ゲームの「Detrot Become Human」のアンドロイド嫌いの刑事ハンクと高性能アンドロイドのコナーを想像しちゃうんだよな。こちらもロボット工学三原則とはちょっと違うけど、人と機械の関係をテーマにしたゲームですごく好きです。アシモフとかある程度参考にしてるのかなあ。

 

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: Video Game
 

 

最近のこと

9月末の連休はお盆で帰省できなかった代わりに実家に帰ってました。

お仕事も一段落したとこだったので有給も付けてちょっとノンビリしてこようと思っていたのです。。

そしたら乗り遅れたさ(北海道弁的な平坦なイントネーションで)飛行機。

いやーびっくり。これまで仕事で乗ることも多くてかなり慣れてたはずなんだけど。

まさか、天気も良くて(吹雪で着陸できなくて折り返したことあったな)飛行機の整備不良でもなくて(部品足りなくて?欠航になったことあったな)システム障害でもなくて(発券できなくて大幅に遅れたことあったな)、単なる「ぼんやり」で遅れたの初めてだよ!もー出がけにゲームとかしてるからだよ!ばかばか!

というわけで、秋休みの初日はせっかく有給取ったのにお部屋でだらだら過ごしました。運良く翌日の便に乗せてもらえたから良かったけど、ほんと空港から荷物持って帰ってくるのあほみたいだったな。。気をつけよう。

 

さて。連休はというとまあ別に何をするでもなくだらだらと過ごしてきました。実家、新型コロナウィルスの感染者がまるで居ないところで、帰る分には安心なんだけどこっちからいろいろ持ち帰らないように気を使ったなあ。

帰省の折には毎回のように行くカフェがあるんだけど、飲食店はなかなか経営が厳しいらしくてクラウドファンディングというやつで支援をしてみました。

ほんとは直接お店に行ってお茶したり、紅茶(の専門店なので)買ったりするのが一番なんだろうけど、遠くからでも応援できるのはいい仕組みだなあ。私の微々たる応援がどのくらい効いたのかは分からないけど、行ったらいつも通りに営業してて美味しいお茶が飲めて良かったです。なんかこういうのですら幸せなことになってしまうな。

 

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むこうは爽やかな秋晴れでいい秋休みでした。それにしてもレンズ、なんか汚れてないかコレ。。もーちゃんとキレイにしといてよ自分。。

 

 

 

 

最近のこと

毎日暑いですね。

ここのところはテレワークではなくて出勤してたのでひときわ暑く感じますな。ほんとエアコンないと死ぬねコレは。北の方も冬場に暖房ないと死ぬけどそれに似てるような。生きるために機器を必要とするなんてすごくサイバーパンクな感じがしますね。なんかもうエアコン効いているところを渡り歩いて生活しているし、ほぼ同化してるんじゃないか。なーんてね。はやく涼しくならないかなあ。。

 

えーとここのところは新作映画を観てなかったな。暑いのとちょっと忙しかったのとで映画館から遠のいてました。そろそろ行きたい。。

その代わり超王道ファンタジーを読んでました。

 

新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)
 

指輪物語です。

社会人学生をやってて今期は世界文学の科目を取ったんだけど、その課題の中で読んだ作品が指輪物語を引用してたのがきっかけ。指輪、有名な作品だから他の小説とかにもたまに引用されてて、なんとなく知ってはいたんですよね。で、せっかくだしちゃんと読んでみるか、と思ってまずは「ホビットの冒険」から読み始めて、今は「二つの塔」の途中まで。

子供向けのような柔らかな文体なんだけど、情景が豊かでキャラクターもそれぞれ立っててすごくいい。特にドワーフなんかはゲームのウィッチャー3や小説を読んでたからすごくイメージしやすくてかなり好き。それと野伏の馳夫がなかなかカッコいいキャラだし、ホビットたちはカワイイし、魔法使いは強力だし旅の仲間(パーティー)がRPGゲームの原型のようでゲーム好きとしてもワクワクするんですよね。

それぞれに試練や困難があって、種族を越えた友情があったりイベントもたっぷり。主役のホビットが物理的にか弱い存在で、周りがきっちり守っているのも面白い。ホビットはまったく戦いには向かないんだけど、お互いに思いやったり機転を利かせて危機を乗り越えたり、内面的な強さを持ち合わせてるところはゲームでは描かれにくい物語ならではの良さがあります。

なんだろうな、この物語、当たり前だけどゲームぽいけどゲームではなくて、分かりやすく世界を救う勇者はいないんだけど、旅の仲間それぞれに困難に立ち向かっていく姿が少しずつ勇者の片鱗を担っているような、そんな感じ。みんなが勇者だよ!

 

と言うわけでずいぶん前に公開した映画の方も観ました。公開当時は「こう言うのもやってるんだなー」くらいにしか思ってなかったけど、なかなかヒットしてたのは記憶にあるな。

ロード・オブ・ザ・リング (字幕版)

ロード・オブ・ザ・リング (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

馳夫(アラゴルン)がちょっとカッコ良すぎない?もっともっさりしたおじさんをイメージしてた。あとはドワーフ、エルフ、魔法使い、ホビットなどなど人間以外の種族のキャスティングが絶妙で素晴らしい。イアン・マッケランガンダルフ、イメージ通りでちょっと笑ってしまった。エルフの女王、ガラドリエル役のケイト・ブランシェットの美貌が人間離れしてて凄かったなー。

お話は基本的に旅の仲間そのままだけど、3時間弱の尺で旅の仲間のストーリーをまとめるにはやっぱり少し早足だったかな。でも主要なシーンは溢さず繋いでて、情感を盛り上げるところはきっちり時間を取ってて小説から映画への翻訳はすごく上手だった。

それにバトルシーンはやっぱり映画の方が見応えがあるね。小説も想像が楽しいけど迫力が違うもんな。旅の途中ののんびりしたところは小説の方がじっくり読めて好きかな。いやーどっちも良い。

 

 

ホビットの冒険 オリジナル版

ホビットの冒険 オリジナル版