ヒアアフター

ヒア アフター　ブルーレイ＆ＤＶＤセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]

感想メモ。

昨年の3月に公開された作品ですが劇中に津波の描写などがあり、公開中止になってしまい観に行くことができませんでした。
災害に巻き込まれ九死に一生を得た女性が臨死体験したことにより、来世（ヒアアフター）の存在を確信するも周囲の理解は得られない。一方、生まれつき死者と交流する能力を持つ男性はその能力故に苦悩していた。また別の場所では、双子の兄を不慮の事故で失った弟は、兄と再会したいと願い様々な霊能力者を訪問する。

物語はこの三者をごく自然なきっかけで遭遇させるのですが、そこになんらかの運命めいたものは感じませんでした。それも終盤にならないとこの三人が集まらないのでこのまますれ違ったままかと思った。スピリチュアルな、と言ってしまえばそれまでですが、なんだかそれだけではないような気がします。かと言って決してフィジカルな話でもないし…。むしろその霊能力うんぬんというのは、二次的なもので実はこの男女が出会うまでに必要な過程を描いているのかもしれません。双子の弟くんは、その仲介をしたにすぎなくて。同じ価値観を共有する、ごく普通の男女が出会う幸せな結末と、そしてそこから後（ヒアアフター）の物語。じゃないかな。