トータル・リコール


ディック原作映画の見直し第3弾。古い方のトータル・リコールです。
メモがてら感想など。


古い(1990年の作品)のわりには意外と面白く観ました。う〜ん観てる側が成長していないってことでもあるけど、原作のリアルとフィクションが入り雑じる設定をこれだけシンプルなプロットに納めて、空いたところにこれでもかっと大味なアクションを詰め込んでいる感じ、嫌いじゃないです。
ただアクションを生かすためだけのストーリーラインではなく、ちゃんと停めるところはきっちり停まってドラマを丁寧に盛り込んでいると思いましたね。特に火星に降り立ってから、夢と現実を混濁した主人公を目覚めさせるためリカル社から派遣された男とのやりとりとか、すごく良かったなあと思いましたね。



分かりやすいキャラクター描写もたぶんわざとそのように描いているのでしょう。しかし「夢の女」と「現実の女」が目の前で髪振り乱しながら争ってるのを目の前にしたシュワちゃんの顔はなかなか良かった(笑)。男性にとってこんなに面倒くさい状況もないよなーと思ったけど、そこはあっさり次の展開に進んでいく「基本アクション」はブレてなかったですね。



劇中に登場する「火星の青い空」という台詞が良かったです。最後にそれを成就する展開も。いやーもうむちゃくちゃですけどね。