これが最後かもしれないからちょっと書いておきたいこと


あと4日となりました。MetalGearSolid: The Phantom Pain、待ちに待った発売日は9月2日です。今作は、スネークが「ビッグボス」というこれまでのシリーズを通した最大の悪になるまでのストーリーが明らかにされる、そうです。これで「メタルギアソリッド」という物語の真の完結になる、はずです。それともう一つ。「メタルギアソリッド」を作り上げた小島監督と、開発元であるコナミとの最近の関係が、あちこちでまことしやかに噂されています。噂の真偽は計りかねますが、小島監督による「メタルギアソリッド」という作品はこれが最後なのだろう、という予感はしています。


だけど、そういえばいつの頃からか私は「これが最後だ」と思っていたんですよね。MGS4あたりからかなあ。そしてMGSはいつ終わってもおかしくない終わり方をしてきました。MGS3くらいまではラストで引っ張ってたけど(笑)今回もそう思っています。これが最後。そして、こんなふうにどきどきしながら発売日を待つのも、最後なのでしょう。



「これまでのファンに向けて」というコメントと共に発表されたトレーラーです。MGSから続くシリーズのハイライトで構成されたシーンに、今作の女性キャラクター、クワイエットのテーマ曲が流れる印象的なトレーラー。言葉にならないわ…。アクション下手なのに自力で全作がんばってクリアしてきたのは、この一つ一つのカットで綴られた「物語」を知りたかったから。我ながらちょっと呆れるくらい、すべて覚えてました(笑)でもそんな懐古だけじゃない。過去を振り返るだけじゃなく、きちんと今作のチラ見せも盛り込むなど、最後の最後までファンサービス満載です。



「28年間、待たせたな」
ステルスゲームの面白さを教えてくれたのはこのゲームでした。もう一つ、このゲームから教えてもらったのは、他のファンの人の存在でした。世の中にはすごいファンの人が居るんだ、という発見はゲームの中にしか向けられていなかった視野をほんの少し外へと向けさせてくれたと思います。ゲーム一つとってもそこには、いろいろな楽しみ方をする人が、物語を様々に解釈する人が居る。私はただこうやってたまに自分用に感想をまとめてみるくらいだけど、絵を書く人もいれば小説を書く人もいるし、今なら実況を配信する人もいます。日本のファンだけでなく海外のファンもいるし、28年もの間に幅広い年代にファンが広がりました。私は「ファンのひとり」でしかないけど、その「ひとり」がこんなに多様な作品はこのシリーズならではだと思いますね。


発売が待ち切れずになんだかとりとめもないことを書いちゃったな。発売前のこの期待を持て余すような感覚も最後かもしれないなと思うんですよね。この作品が最後だろうっていうのもあるけど、
私自身、情熱の持ち方が変わって来ているというか、もう感性そのものも老いてきているなあと思うんですよね。そろそろ脱皮の時期なのかもしれません(笑)