まだまだ途中なんだけど

気がつけば発売から1週間経ってました。ブログも放ったらかしでせっせとミッションをこなし、マザーベースを着々と増設しております。物語はまだまだ途中、というか出てきてないキャラはいるし、謎は深まるばかりだし、続きが気になりつつもゆっくりと楽しんでいます。というわけで、今回はストーリー以外のゲーム部分についてちょっと書いておこうと思います。


前作、Metal Gear Solid: Peace Walker(ナンバリングタイトルではないのでどういう扱いになるかちょっと分からないけど)から引き継いで、マザーベースと現場を往復しながら一つずつミッションをこなしていくシステムになっています。MGSから4までのように、映画のようにシームレスに潜入任務が続くのではなく、ユーザーがある程度自由にミッションを選んで出撃できるようになっているんですね。1つのミッションは長くても1時間くらい?まあ下手なのでこのくらいが平均値なのですが、上手い人なら20分とかもっと短いでしょう。PW以前が映画なら、TVドラマのように毎回完結する感じに近いですね。で。この1回のミッション時間が短くなった分、緊張度が飛躍的に上がりました。これはやばい。私はMGSからこのシリーズやってきたけど、胃がねじ切れそうになったのは初めてだよ(笑)なにがそんなにやばいのかちょっと挙げてみます。

  1. 敵がやばい

めっちゃ視力いいです、敵。「ええ!もう見えてるの!?」ってくらい遠くからでも探しに来ちゃいます。今作はオープンワールドと言ってゲームシーンの中をかなり自由に歩き回れるため、敵との相対距離が表示されるのですが、まだ大丈夫…という距離からでも来ます。みんな視力良すぎだよ…。うっかり目立つ服装(森の中で赤茶色とか)してようものなら、わらわらと集まってきます。もうやだー。
それと連携がやばい。巡回はペアでとか、お互いに目視できる位置で守備とか、ぐぬぬ…と思わせるプレイヤー泣かせの連携を取ってきます。発見時には手近な重火器で射撃とかもするし、かなり知性の高い守備&攻撃で痛いんですよね。プレイヤーを見失った後に行う捜索もかなりきつい。うかつな場所に逃げ込むと退路を断たれてまた発見される、なんてことも。ほんと隅々まで探しにきます。もうやだー。

  1. 現場がやばい

オープンワールドなだけあってめっちゃ広いです。ミッションごとに範囲は限定されますが、その一つ一つが大きいんですよね。そして今作ではヘリで現場に到着、目的達成、ヘリで離脱(また範囲から徒歩や車両で脱出)までがミッションの基本手順です。ヘリは敵の目が届かない場所でしか離発着できない(敵前だと撃墜されてしまう)ので、その離発着ポイント(ランディングゾーン:LZ)から任務地までは自力で移動しなければなりません。特に目的達成後に油断して敵に見つかったりしたら、うかつにヘリを呼べないんですよね。なので目的達成でようやく半分、残りはいかに敵の隙をついて静かに離脱するか、です。以前、確かMGS3が出た頃だったかな、小島監督が潜入任務のプロットは潜入、工作、離脱なんだけど、当時のゲームでは離脱まで表現するのが難しい、というようなことを言っていたんですよね。ようやく離脱まで含めた潜入任務が表現できたんじゃないかなと思います。というわけで、今までのように任務達成したら次、というわけにもいかず、緊張感を持続しながら戻ってこなきゃいけないのです。が、上手い人ならいざ知らず、下手なので行きで盛大に大暴れしてしまうので、帰りはもう敵もテンパって血眼で探しにくるし、増援は呼ばれるしで帰りの方がかなり大変です。もうやだー。
それとちょっと場を乱すと敵兵も気づきます。銃声一つでも気づかれます。気絶させた敵兵士をその辺に放ったらかしにしておくと、巡回してきた敵がびっくりして警戒モードになっちゃいます。とにかくその場所をそのままにやりすごすことが一番なのですが、そればかりでは目的に近づくことはできません。いかに痕跡を最小にするか。自分自身と、自分が通ってきた道筋が見つからないこと、そしてこれから行く先の敵の動向を常に頭に入れながら、最短距離を行き、最速で目的を達成しなければなりません。もうね、大変なんだよ。そしてこれがめっちゃ楽しい。下手なわりに行き当たりばったりなプレイが多いので、計画通りにというよりもその場その場で判断する、こういう方がなんだか性に合ってるんですよね。そういえば、MGSの時は「現地調達」だったけど、今作は「臨機応変」かも。

  1. 任務がやばい

あまりネタバレしないように書きますが気になる人は読み飛ばしてください。


捕虜や人質の救出、破壊工作、暗殺、重要情報の調査などなど、様々なミッションがあります。が、初見なのでどうクリアすればいいのか分からず、敵地のど真ん中で右往左往してます(笑)前日譚となる、Ground Zerosをけっこうやり込んでいたんだけど、まったく何もできませんでしたね。いったい何をやってたんだ…。まあそれはいいとして、敵地では兵士たちの立ち話から重要な情報を聞き取ったり、尋問で聞き出したりといろいろな手段で目的に近づくことができます。他にも、敵をすべて排除してから悠々と目的のものを探したりとかね。その採り得る選択肢の多さがやばい。もしかしてこう?と思ったことを試してみてダメだったら、それじゃあこっちは?といろいろ思いつくので迷ってしまうんですよね。これはけっこう楽しい悩みで、一度クリアしたミッションも別のやり方が効率よかったかも…とか、終わった後でもいろいろ考えてしまう。なかなかいいランクは取れないけど、自分なりに「これだけはこなしたい!」と思ったことができるとすごく楽しいんですよね。基本的に非殺傷プレイなので、死人が出なければ「よし!」って感じですけど。


と、こんな感じで書いてみたけど。やっぱりあの緊張感を言葉にするの難しいなあ。草むらで匍匐しながら目の前を敵が通り過ぎるのをじっと待っている、あの息が詰まるような瞬間と、何事もなく遠ざかって行くのを見計らって移動を開始する、束の間のほっとした瞬間。ミッションの中でも緊張とリラックスの波があって、これこそがステルスゲームの醍醐味だなあと思います。1つのミッションが終わると脱力するほど疲れるけど、次もやりたくなってしまう妙な中毒性があるんですよね。まああまり連続でやると集中力切れて見つかりまくってリトライするはめになっちゃうんだけど。


さて。そろそろゲームに戻りますか。ストーリーの方の感想はクリアしたら書こうかな。その前にもう一回くらいなにか書きそうだけど。