バック・トゥ・ザ・フューチャー(3作)


観直しました。いやーこれね、2だけ観るっていうことができない作品なんですよね。だって前後も気になるんだもの。トータルで5時間近く?かかりましたが一気に3作観ました。時空を行ったり来たり。


そういえばこの作品、SFとして観た時に時間軸や平行宇宙は行き来するけど場所は固定なんですよね。ヒル・バレーというアメリカの片田舎の街が舞台。1985年の新興住宅街とショッピングモールがあるヒル・バレー、同じく1985年だけど平行世界の荒廃して荒くれ者がヒャッハーしてるヒル・バレー、2015年の3D映画やホバーボードが行き交う近未来的なヒル・バレー、そして入植者たちがこれから歴史を始めようとする1885年のヒル・バレー。映画を観ていると、この架空の街の歴史に詳しくなり、そうそうあの地主んとこには松が二本あってさ、とか、時計に雷が落ちた時はひどい荒れ模様でねとか、あの渓谷にその昔落っこちた人がいたんだってよ、なんて具合に覚えてしまうんですよね。それが3作を通してつながっている。映画を観るだけでちょっとした架空の歴史つうのようで、それが楽しい。


主人公のマクフライ一族についても同じことが言えます。祖先から息子の代まで続く家族の歴史。血のつながった祖先がいたからこそ、いま自分はここにいるのだということ。細々と、だけど確実に流れている血統。それはいいことばかりではありません。受け継がれていく性格や遺伝的な外見はなかなか変えられない。次世代に継いでいくものには良いものも悪いものもある。ただ流されるように引き継いでいくだけではなく、自ら判断して残すものを決めること。とても小さな家族の物語の中に、きちんと「歴史を作る」というテーマがあるんですよね。


あとは3部に出てくるドクのガジェットがいちいちスチームパンクですごく楽しかったですね。観た当時はスチームパンクなんて全然知らなかったけど、ショットガンに付けたごてごてしたレンズやガラス球?のスコープとか、ラストのタイムマシンとか。少ししか出てこないけど、ああいう雰囲気すごくいい。ドクもとてもかっこいいしね。あ、ちなみにドクの吹き替えは青野さんでした。テレビで観た時と違う?と思ったけど、キャラクターに合っててすごく良かった。


いま観ても色褪せないいい映画でした。

あ、そうだ。この前ちょっと書いた時に「車は飛ばないけど」と書いてたけど、めっちゃ飛んでた(笑)なんで忘れてたんだろう?車が飛ぶイメージがすっぽりと抜けてたんですよね。いや、飛んでるし、すごく活躍してるし。記憶は当てにならないなあ。