自分でもなんでこんなのを書いているのかよくわからないってこと


今日は鳳凰の話をします。
鳳凰です。ていうか、不死鳥?燃えてる鳥ですね。フェニックス。おーけー?


うちから少し歩いたところに蔦が壁に沿って伸びているビルがあるんですが、その蔦は根元から扇のように広がり真ん中からは細く真上に伸びていました。あー説明めんどくさい。羽を広げて飛んでる鳥をさらに上から見たような感じです。それが壁一面に広がっているの。


夏の間はあまり気にしていなかったんですが、ふと見ると真っ赤に紅葉しているではありませんか。これはまるで、あの伝説の鳥だ
!ほーおー!すげー!勝手に私は「鳳凰の壁」と呼び、通りかかる度にそのフレーズを思い出しては一人でにやにやしておりました。


鳳凰の壁。なんかある。ぜったい。しかけを動かしたら光るとか。そんな妄想を膨らませていたある日、夜半にとても強い風が吹きました。そろそろ秋も終わり冬が来るのです。しかし私はまだ衣替えもしないで、夏物の半袖を前に途方に暮れておりました。ああ、早く片付けないと。寒いよう。薄着の上に適当な上着を着て「気の持ちよう!」と半端な精神論で寒空の下へと出た私は、驚きました。そうです、蔦の見事な紅葉は一夜のうちに強風と共に剥がれ落ちていたのです。足元にはかさかさした赤い葉っぱが何枚か。


ああ、鳳凰は飛び去ったのだ。そしてその日のうちに衣替えをしました。とさ。


(*半分くらいフィクションです)