かわいいって難しいなっていうこと


今日は抑止力の話をしましょう。
と、言っても別に政治情勢や軍事関係の話題ではありません。相手に攻撃を思いとどまらせるために保有する力のこと。


今の時代に抑止力というものがないわけではないけれど、本当はきちんとそういうことも大人として考えなければならないんだけど、ご近所で抗争が起こってるわけでもないし、護身用になにか持って歩かなきゃいけないほど危険な街でもないし、むしろ今時期は熊が街中まで降りてくるからそっちの方が心配だし。


熊に抑止力は通用しません。ていうか、あっちの方が遥かに身体能力が高いから、脅すとか思いとどまらせるとかそういう次元の話ではありません。食うか食われるかだよ。食肉としての熊はあまり美味しくないらしいけど。人と人との間にしか存在しないちから。それが抑止力。


まあ何が言いたいかっていうとゲームですよゲーム。今やってる(まだやってる)MGSVでは、自軍の陣地に敵プレイヤーが忍び込んでくることあります。今やゲームは常時オンライン接続されているから、世界中でこのゲームを遊んでいるどこかのプレイヤーが、「お、こいつは入りやすそうだぞ」と目をつけるわけですね。もちろん、こちらからも敵陣地に潜入することができるんだけど。


そう、この時に敵プレイヤーに「これは無理そうだな」と思わせたらそれは抑止力になります。自分の軍は、軍備の充実さや兵士の強さによってランクが付くんですね。で、たいだいは同じレベルでマッチングされた中から潜入先を選ぶことになります。となると、自分と同じレベルならあとはどこで潜入先を選ぶかというと、そこは人ぞれぞれだと思うんですよ。もっと細かいデータを見る人も入れば、適当にリストの上から選ぶとか。


さて。プレイヤーそれぞれの軍にはエンブレムを作ることができます。これは自軍の軍備に表示されたり、兵士の腕章に使われます。これはうちのものだよ、ということですね。そしてマッチングの時にも表示されます。敵軍の物資はこのエンブレムが付いてるものですよ、と予め知ることができるんですね。


それで、です。私が作ったエンブレムは、ひよこが羽をぱたっと広げて歩いている、ちょっとかわいい感じのものにしたのです。まあこれがスネークさんのむきむきの腕についてたりするので、かなりギャップがあるんですが。気に入ってるからいいんだよ。それともう一つ、かわいい感じにした理由がありました。


かわいいは抑止力になるか。潜入先の一覧を見て、かわいい感じのエンブレムが並んでいたら見逃してくれたりしないだろうか。動物の世界では赤ちゃんというのはだいたいかわいい。あれは「かわいい」と思わせ、攻撃を思いとどまらせる力なのではないだろうか。


結論を先に言いましょう。ならない。まったく。被害甚大です。のおおおおお!私のエリート兵士が!貴重な物資が!


まあこう言い換えた方が正しいでしょう。中途半端な「かわいい」は抑止力にはならない。ゲームをプレイ中のボスの皆様におかれましては、エンブレムは威圧的でこわーい感じにしておくのが良いとおもいます。