あなたの魂に安らぎあれ

火星を舞台にした、閉塞感のある生活と大きな出来事が交差する不思議な物語。

この小説単体でも完結しているようですが、「膚の下」の続編という位置付けみたいですね。「エンズビル」と呼ばれる、救済者であり破壊者のような存在やアンドロイドと人間の曖昧さなど、ちょっと読み解きが難しいなと思わせますが、その根底には個々の人生への配慮がある、優しい物語だなあと感じました。