スター・ウォーズ 最後のジェダイ

観てきました。
なんだかめっちゃダメ出しをしている人と、べた誉めしてる人とでかなり両極端な評価みたいですが、私はとても楽しみました。さいこう!

人の評価は見たりもするけど、あんまり自分の印象には影響しないかなー。


観た直後はかなりテンション高めで「あーめっちゃSF映画堪能したー!」と思っていたのですが、あとで思い返すとやっぱりストーリーのおかしなところや、もやもやするところがあったりして、確かにビジュアルやアクションは最高!だったのですが、そこに物語が追いついていないな…というのが正直なところです。

いやほんとね、アクションは最高に楽しかったのよ。レイとカイロ・レンのシーンとか、真っ白な荒野に赤い煙を撒き散らしながらの航空戦とかさ。宇宙空間での戦闘シーンもすごくスリリングだったし、ことあるごとにBB-8がひょっこり活躍するのがもう楽しすぎて。なんだか今回、ポーグっていう目がくりくりした鳥が登場したんだけど、やっぱBB-8だよ。あのこが一番かわいい。冒頭のシーンで頭をぐりぐりぐりーって回して回路を修復するシーンで既に悶えたわ。ぐりぐりされたい。
あと赤のストームトルーパーさんたちがめっちゃかっこよくて、どことなく日本の甲冑を思わせるデザインが良かった。漆塗りのような赤と、カイロ・レンの黒がすごく映えたなあ。


ネタバレ












ストーリーについて少し。自己犠牲というのがテーマだったと思うのですが、なんというか自己犠牲が多すぎてちょっと引きましたね…。強大な帝国軍側と拮抗するためにはレジスタンス側にも団結が必要で、同じ信念を抱く仲間に希望を託す、というのはいいとしても、特攻するしかない戦略っていうのはなんか違うと思うんですよね。お話を単純化するためには難しい戦略は描きにくいのかもしれないけど、上映時間二時間半をかけるならもう少し違う希望の描き方もあったんじゃないかなと思います。
それとレイとカイロ・レンの関係が悪い意味で微妙というか、あれだけ共闘した直後にやっぱり殺す、ってなるカイロ・レンの心情がいまいちついていけなかったかな。なんだ、フラれたから逆ギレか。その点レイは一貫して自分の暗黒面とか関係なく、カイロ・レンを救おうとする姿勢がとてもいいんだけど、けど。結局、彼女のフォースの源流はどこにあるのかは謎のままだし。誰でもない、というところに希望はあるのかもしれないけど、それだとあの鏡のシーンとか意味深すぎるわりに意味がなくなってしまうような。。
いや、ほんとね。映画の表層とストーリーがうまく噛み合ってないけど、これ駄作ではないと思うんですよね。なんだろう、このもやもやも含めてやっぱり魅力的な映画なんだと思います。