ウィッチャー2:FOX CHILDREN

ウィッチャー 2: FOX CHILDREN (G-NOVELS)

ウィッチャー 2: FOX CHILDREN (G-NOVELS)

このゲームがほんとに好きで、つい先日もDLCのBlood and Wine(血塗れた美酒)をちまちまやってクリアしました。DLCなのにたぶん10時間以上やってたと思うよ。。本編と二本のDLCをやりきってしまったのでこれでウィッチャーの物語はおしまい。。ではなく!コミックがまだあるんですねー。実写ドラマ化の話もあるようだけどこちらはまだ詳細が分からないのでほのかに期待して待つとして。


さてさて、ウィッチャー2:FOX CHILDRENです。ゲラルトがたまたま乗り合わせた商船には、人間に誘拐された怪物ヴァルペスの子供が乗り合わせており、それを追う親のヴァルペスとの死闘やら愚かな人間たちとの葛藤が盛りだくさんで描かれています。今回のゲラルトはなかなかに苦戦を強いられる状況に追い込まれるのですが、乗り合わせた護衛のコンビや相棒のドワーフなどと協力してわりとチームで立ち向かう部分が良かったですね。ゲームだと一人で頑張るしかないけど、(たまにパートナーありの戦闘もあるけどね)こういう部分も読めるのがコミックのいいところだなあと思います。
それにゲームでおなじみの火炎魔法イグニと衝撃系魔法のアードが大活躍。どっちかというとイグニをよく使ったりしてたので「あ、いいタイミング!」って思いながら読んでました。ヴァルペスはゲームには登場しないけど、いやーあれ倒すのかなり難しそうだなあ。
全編がほぼ船の上や沼地で狭い舞台の中で、人間、ウィッチャー、非人間(エルフやドワーフ)、そしてモンスターとこの物語の主要な要素がきっちりとそろっていて、それらが揺らぎならもぎりぎりのところで拮抗しているバランスがこの物語ならではだなあと思うんですよね。
そんな中で中立(対モンスター以外)であり、そして中立であるために独自であり続けるウィッチャー、ゲラルトが最高にかっこいいんですよ。コミックでも皮肉っぽいようでいて、きちんと誠実でもある独特の言動や行動がすごく良かったです。


あと、巻末になぜか日本の武士風なゲラルトのイラストレーションがあったんですが、えーもうなにーすごいかっこいいやばいー!この物語、地理的には北欧や東ヨーロッパあたりがベースになっているれっきとした西洋ファンタジーなんだけど、ゲームではゲラルトが正座をして瞑想することができたりとどことなく日本ぽい感じがしてそこがけっこう好きだったんですが、いやいやもーダイレクトに趣味を突かれた(笑)
なんだかもうこれだけでコミック買った甲斐があったよ。。いや、内容もすごく良かったしめっちゃお買い得でした。