The Wolf Among Us

Fables: The Wolf Among Us Vol. 1

Fables: The Wolf Among Us Vol. 1

Fables: The Wolf Among Us Vol. 2

Fables: The Wolf Among Us Vol. 2


同名のアドベンチャーゲームのコミカライズです。


童話の世界の住人が現実世界のニューヨークにこっそり隠れて住んでいるという、今風にいうと逆転生もの?主人公は、元赤ずきんちゃんの大きな悪いオオカミことビッグビー。童話世界の住人のコミュニティで保安官を務めています。ある夜、トード(カエル男)からアパートの上で騒ぎがあるとの通報を受け現場に向かったビッグビーは、元オオカミのお腹を切り裂いて赤ずきんちゃんを助けた猟師ことウッズマンと、一人の女性が言い争う現場に遭遇。なんとか騒ぎを収めて女性から事情を聞こうとするも「後で保安官事務所に行くから」と彼女は名前も告げずに立ち去ってしまう。事務所と自宅のあるアパートへ戻ったビックビーは、夜中にも関わらず元白雪姫のスノウに呼び出される。いつもは冷静なスノウが急ぐ先はアパートの玄関口。そこには先ほど別れたばかりの名も知らぬ女性の首があったのでした。。


という冒頭で始まる連続殺人事件を基調としたお話です。キャラクターたちはほとんどが何かしらの童話の登場人物で、転生後も童話の中のしがらみを抱えていたり、現実世界にうまく馴染めずに身持ちを崩したり、ささいな悪事に手を染めたりと、童話の優しい世界とは真逆の世知辛い生活を余儀なくされています。ゲームではビッグビー(というかゲームプレイヤー)は、登場人物たちをジャッジするような選択を迫られるというもので、これがなかなかどっちもどっちな選択が悩ましくてめっちゃ面白いんですよね。


で、コミック版です。ゲームの中では端折られていた(と思う、実績解除してないだけかもしれないけど)ロバ皮(Donkey Skin)の童話や、ビッグビーの過去とか黒幕のエピソードが補足的に盛り込まれていて、単なるゲームのストーリーをなぞるだけじゃない部分があってなかなかお買い得でした。
ちなみに最近、開発元から続編のアナウンスがあったので復習するのにもお役立ちですw


元々はFablesというグラフィック・ノベルを元にゲーム化したものらしいので(むしろグラフィック・ノベルとしては元の方が有名なのかも)、機会があったら読みたいなあ。