アクアマン

観てきました。

 

初出はジャスティス・リーグ、かな?いや、バットマンVSスーパーマンで1カットだけ出てたっけ。

というわけで、陸と海の申し子アクアマンです!いやー楽しいよね。すんごいデカい海獣はバンバン出てくるし、海の生物をデフォルメした乗り物とか渾身のイマジネーションでもって海底世界を丸ごと描くぞ!って意気込みがすごいし、陸の文明とは全然違う、ちょっぴり古風な文化や多様な種族もきっちり世界観を支えてるし、なんか観てて「ワー!スゴーイ!」ってなんだか知らないけど片言になっちゃうんだよね。

海で呼吸できるのおかしくない?って思うかもしれないけど、なんかこういうハッタリってお話の勢いと絵面のボリュームで押しきっちゃうんだよな。これはそういう映画だと思うんだよ。

 

で。今回のヒーローは半海底人のアクアマンことアーサーです。なんかもう見た目が既につよい(笑) 筋肉ムキムキだしヒゲだし決めるとこビシッと決めるし、もう文句なく強いキャラなんだけど、ちょっと優柔不断というかメンタル面では柔らかさを持っているキャラでもあるんですよね。なんかこう、とりあえずガンガン動いて上手くいったらおっけーガハハ!って感じではない。見た目そんな風だけど。

王になんてなれないよ、戦争になるから引っ込んでたい、血を分けた兄弟と戦うよりも話し合おうよ、とちょいちょい消極的な言動がみられるんですよね。そういうとこが外見とギャップがあってなんかおもしろい。あれ?わりと優しい感じ?て。

ちょっとだけネタバレすると、半分海底人のアーサーは海洋生物と心を通わせることができるのです!いやー日本にも魚が大好きなタレントさん居るけど、海外のさかなクンはいろいろスケールが違うなあ(違)

という特質もあってか、彼は積極的に闘争を好まないんですよね。弱気というより、なんだかのんびりさん?あんまり悲観的でもないし、のんきなのかなあ。でもいざ戦うとなると、とんでもなく暴れちゃう。その二面的なところがなんだか面白くてすごく身近な感じがして良かったな。

 

で、そんな主役とは逆に周りのキャラがわりとかちっと漫画的な存在感でバランスがいいんだよね。海底人としての技術を伝える師匠に、純血の地底人で技量も知略も優れたライバル、怨恨から執拗に付け狙う凄腕の海賊、強気で美しいヒロインとかとか。そういう周りがお話を駆動しているところも多々あって、ヒーロー1本でガンガン行くのも楽しいけど、こういう多様な展開なのも良かったな。でもこれってやっぱりキャラの配分が絶妙じゃないと難しいのかも。

 

それにしてもなんだか久々にスカッとする洋画ってやつでした。ちょっといい感じのシーンになると余計な爆発が入るのとか、無理矢理な感じも面白かったし(笑)

あと、敵役のマントがひらひらと漂うのがすごくカッコよかった。そういやDCはマントのキャラが多い?スーパーマン(マン・オブ・スティール)もマントがカッコいいんだよな。なんかそういう見どころも楽しかったです。