そこでしか読めないテキストがあるっていうこと

はてなダイアリーっていうサービスが間もなく終了します。記事はそのまま後継サービスのはてなブログに自動的に移行されるそうで、たくさんのブログが読めなくなるってことはないみたいなんだけど。でもまあその前に、と思って久しぶりにこちらのブログを訪れていました。

 

d.hatena.ne.jp

 

こちらのブログもはてなブログに移行される、はず。だけど、まだそのまま残ってるぽいですね。コメントは移行されるみたいだけど、トラックバックなんかはなくなってしまうのかな?その辺りの詳細は分からないけど、ブログサービスならではのコンテキストってあったと思うんですよね。それが(全部ではないけど)保存されるのは嬉しい。

伊藤さんのこのブログは一部書籍化されていて、文字情報としてはある程度保存されているけどコメントなどは載っていないんですよね。まあ紙面とWebシステムじゃ全然違うし、しょうがないことではあるんだけど。

まあそれはさておき。

ブログを読むとコメントへの回答や、ネットの反応への私見がいたるところに見受けられてて、パブリックな文章を書くことへの覚悟みたいなものが息をするように自明だったんだろうな、と思うんですよね。文字で伝えるっていうことへの深い信頼というか。

一方でこれだけ文章が巧みなのに、2007年頃のトランスフォーマーの感想で「好きだから好きなんだもん!」て言い切ってて、このギャップがすごく面白くて。いや、この文章が出てくるまでに膨大な量のテキストで「好き」が埋め尽くされてるんですが、なんだか途中で臨界点突破しちゃったみたいで、こんなに文才ある人でも振り回されるんだなーと。

こういうの。

こういうのを書ける能力とそれが保存される場があって、そこに触れられたのはすごく幸運だったなあと思います。

もう少しだけ、こういう場が続きますように(そろそろはてなさんに課金でもしようかね。。)