最近読んだ本とか

そういえば本の感想全然書いてなかったなー、ということで簡単に書いておこうとおもいます。

 

えーと、まずは今年SF界隈ではすごく話題になった「三体」

中国の文化大革命から幕を開ける宇宙SFです。この出だしからどう宇宙に繋がるんだろう?と思っていると、現代パートでは全然関係なさそうなゲーム「三体」が出て来たりしてミステリー感がうまくお話を駆動していて分量のわりにはさらっと読めてしまう感じです。これ、けっこうSFファン以外にも人気があるらしくてキャラクターの描き方が取っ付きやすいからからなのかも。特に過去パートの文潔(ウェンジエ)とか謎めいていてすごく惹きつけられる。文化大革命という史実もあって境遇とか過酷な体験がすごく切に迫るんですよね。テクノロジーや科学ネタよりもこういう方面が受けたのかな。

SFファン的にはおなじみの地球やばい、人類やばいという王道の宇宙SFという感じかな。いやーほんとどうなるんだ人類。ていうか科学(笑)続きもさっそく翻訳予定らしいので楽しみです。ちなみに現代パートの史強(シーチアン)という刑事のおっさんが、科学なんて知らん!ガッツで乗り切るぞ!みたいなキャラでだいすき。

 

三体

三体

  • 作者:劉 慈欣
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: ハードカバー
 

 

ここんとこはゲームばっかりであんまり本は読んでなかったなあ。ゲームつながりでこれは読んでました。

「創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち」

ずいぶん前に出版された「僕が愛したMEMEたち」の文庫版+巻末に星野源さんとの対談つきです。前に出版された方も手元にあるんだけど買っちゃったな。久しぶりに読み返してみて、監督、基本的な部分はあまり変わっていないんだなあ。繋がりを大事にしていて、未来のことを常に考えていて。何年も前の文章の中に「今」に繋がるものがちらほらと出てくるのでデスストで興味を持たれた方はぜひ。面白いゲームを作る人でもあるけど、監督本人の視点もすごく興味深いんですよね。

あと、星野源さんもめちゃくちゃ小島監督作品ファンなのが嬉しくて、対談の初っぱなからMGS4のセリフを引用しちゃうあたり、ほんと「きみもオタクかい?」って話しかけたくなるな(笑)

創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

  • 作者:小島 秀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/27
  • メディア: 文庫
 

 

うーん、思ったよりあんまり読んでなかった。今期から通信制大学の大卒コースに本格的に入ったからか、そっちのテキストをもっぱら読んでるからかなあ。でもたまには無心に読書に耽りたい。本棚に息吹とデススト小説版が未読のままだし。