最近のこと

別に月に一回って決めてるわけじゃないけど、最近はこのペースでぼちぼち書いてます。でもほんとはもうちょっとマメに書きたいんだよな。。一ヶ月前のことどころか一週間前のことすら怪しいもんな(笑)

 

生活のこと

えーと大学は新学期始まりました。さっそくめっちゃ難しいとウワサの数学で、あまりに分からなさすぎて笑いが出たわ。あっはっはっはー(泣)いやほんと科学は基礎の積み上げなんだなーとヒシヒシと感じますね。前に受けた入門編のテキストひっくり返してワーワーやってました。物理は専門課程に入って覚悟してたけど、今まで履修したところもカバーしてて、入門の時にちょっとあやふやだったことがスッと分かったりしてなかなか楽しい。世界の解像度が上がってるぞ(笑)

 

お仕事はそんなに忙しくなくて、なんだか別にテレワークでも良さそうなのに出勤してました。なんか雰囲気で出る・出ない決めるのやめて欲しいんだよな。。はやく引きこもりたい。

 

趣味のこと

ここ最近読んでる本はこれ。

パワードスーツSF「この地獄の片隅に」

  

 

パワードスーツ、いいですよね(突然) サイボーグよりも生身に近くて、この短編集ではわりとスーツ自体に知性がある設定のお話も多くて、拡張された身体と同時に「もう一人の自分」や「パートナー」のような側面もあったりととても楽しい短編集です。アイアンマンもジャーヴィス(AI)とのやりとりがすごく良かったしこういうお話すき。

 まだ全部読み切ってないんだけど、「ノマド」とか「外傷ポッド」、「所有権の移転」などの「中の人より外の知性」に焦点を当てたお話が好みかも。パワードスーツを纏ったヒトの変化より、中に卵の中身のように柔らかいヒトを抱えて生き延びようと全力を尽くす硬いスーツ(知性含む)の方にドラマを感じるんだよね。これ、「戦闘妖精雪風」後半での無人機と有人機のエピソードと近くて、硬い方からしたら柔らかいやつはすごく邪魔なんですよね。利点がなにもないもの。それでも中身の安全を計算の内において自律行動するAIがアツいんですよ。「所有権の移転」は短い作品ながら、ゲームの「ZONE OF THE ENDERS (Z.O.E)」に登場するエイダを思い出したなあ。元の搭乗者と比べてしまうのは、どこか恋愛にも似ててそういう風情も良かったです。

 

それとイシグロ先生の「クララとお日さま」

 

クララとお日さま

クララとお日さま

 

 

「イシグロ先生のAIもの」というと日本で有名な別のイシグロ先生も出てきちゃうけど(笑)こっちは作家の方のイシグロ先生。

これは面白すぎて珍しく一日で読み切ってしまった。AIとか興味のある分野が題材だったせいもあるけど、あんまりテクノロジーに詳しくなくても大丈夫な内容だと思います。それよりも「いかにテクノロジーと向き合うか」ということがテーマだと思って、クララと接する人々から垣間見える問題、例えば新規性ばかり追い求める態度とか、テクノロジー格差とか、機械知性が自分を取り巻く世界を自分の物語として語る能力を持っているのに、そもそも人が本来得意なはずのそれが失われていることとか、たくさんの示唆があるんですよね。いやほんとすごい(語彙。。)それと終始、脳内イメージがゲームの「Detroit Become Human」でした。あのゲームやってて良かったなー。

 

あとはGW中に三体2とすばらしい新世界を読もうかな。ポストコロナSF短編集も気になるし、三体の完結編がそろそろ出るみたいだし。SF小説はここのところ国内も海外(中国とか)も活気づいていて嬉しい限りですな。

 

そうそうSFアニメのゴジラSP観てました。

脚本が個人的にゆるふわハードSF作家の円城塔さん。ネトフリだと地上波放送より少し早め?なのかな。5話まで見てて、怪獣も当然出てくるけど時空がねじ曲がってしまう「物理法則が破れた」変な物質が出てきたり、熱血ロボットアニメ的な展開だったりといい感じにごった煮SFで楽しいです。物理法則のくだりは円城さんの「SFほらふき」力が存分に発揮された、おもしろ怪しげ理論が展開されて最高。キャラクターもなんだかちょっとぼんやりした感じで、街が怪獣に襲われてるのに洗濯ものの心配したりなんだか呑気なところが、変に深刻にならないバランスで気軽に見れて良いんですよね。続きが楽しみです。

 

godzilla-sp.jp