最近のこと

ようやく仕事の繁忙期から抜け出したみたいです。この後に次のやつが来るかもしれないんだけど、とりあえずここ最近はまあまあ普通の生活に戻ってきました。はーやれやれ。

 

前回までの振りかえり

仕事ばっかりであんまり趣味には時間割けなかったなあ。まあそれでもちょっとは観たり読んだりしてたな。大学の講義も週末しか進められなくて、これから追い上げて行かないと。今期は文系と理系を半々で取りました。文化人類学、いろんな文化をそれぞれ取り上げるのかと思ったら意外とAIとかSFぽいテーマを扱った講義もあって楽しい。さらっとクトゥルフ神話が出てくるんだけど、やっぱこれは読むべきかなあ。

 

観た映画のこと

横浜のフランス映画祭で上映されていた作品を観ました。フランス映画って、なんか難しいイメージがあるんだけど(主にゴダールのせい)、大学でちょっとフランス語もやったし、最近ネット配信の映画を見てそんな難しいものばっかりじゃないしなと思って。

『約束』(Les Promesses) Promesses、複数形ですな。単数では女性形なのか。

そこに掛かってるかどうかは分からないけど、約束の主体となる主人公の一人は女性の市長で、管理不能に陥った公営住宅の補償と存続をめぐり国と住民の間で奔走する、というもの。もう一人の主人公の秘書(こっちは男性だけど) との信頼関係や、自身のキャリア上の進退も絡んできてちょっと分かりにくい展開もあったけど映画自体にダイナミズムがあって面白かったです。あーそういやこういう系の映画って伊丹十三とかあったよな。。女性市長のバリバリ感も素敵だったけど、どちらかというと渦中の公営住宅出身の秘書の方が共感したかなあ。映画のような状況じゃないけど、私も実家が公営住宅だし、あのご近所感とか古くからの住人の連携とか、国も管理も異なるけどちょっと似たものを感じて面白かったです。

 

読んだ本のこと

すばらしい新世界

今さら感があるけど、ディストピア小説と言えば必ず出てくるコレ。ようやく読みました。いろんな作品で引用されているだけあって示唆的なところや気づきはたっぷりあるんだけど、自分にとってはちょっとお話が単調で読むのに少し苦労しました。まあでも単調に感じるほど他の作品でオマージュされてて見たり読んだりしてきてるっていうのもあるのかも。

後書きの方で作者自身も振り返っているように、結末や展開にもう少し奥行きがあった方が良かったかもとあるし、この「新世界」を俯瞰するような視点でも読みたかったかなあ。でも、この作品はずっと内側(壜の中)であるからこそ「すばらしい」んだよね。

さて、これでこの作品が引用されても「ああ、読んだよ」ってドヤ顔できるわ(笑)