最近のこと

ぼやぼやしてると年を越してしまいそう。

ここんとこはまあまあ普通の時間に帰れて、うちでゆっくりする時間が増えたのがうれしい。懸念してた忙しくなりそうなのも、ここまで来たら来年かなあ。そういや全然関係ないけど、先日図書館で本を借りたら返却日が来年だったよ。もうそんな年の瀬。

 

前回までの振り返り

えーと前回は、11月末かあ。ちょっとこの頃、体調崩しちゃってメンタルも何だか落ち込み気味だったんだよなあ。あんまりだるいからささっと病院行ってお薬出してもらってわりとすぐに回復しました。なんだか季節の変わり目が辛くなってきた。。

大学は10月、11月があんまり講義進められなかったから、12月はめっちゃがんばった。だいたい平日は1日に1コマ進めるのがやっとなんだけど2コマとかやったもんね。すごい、えらい。その甲斐あって年内に全講義の視聴を終われそうです。あとは来月の試験かあ。。

映画は観なかったけど、なんだか本はよく読んでたなあ。あんまり出かける気分でもなかったのもあるけど。

 

読んだ本のこと

スタニスワフ・レムのインヴィンシブルを読みました。

 

レムは「ソラリスの陽のもとに」(今は「ソラリス」で出てるのかな) しか読んでないけど、ソラリスがわりと好きなのでこちらも。

ソラリスと同様にすごくドラマチックなイベントが起きるわけでもなく、淡々と出来事が起きて人々はそれに翻弄されつつもどこか受け入れていく乾いた諦念があったり、それでも失わない人間的なウエットなものを描いているようでもあり、なかなか一言では言い表せない読後感が、すごく「レム」って感じでよかったです。

なんだろうね、ソラリスもそうだけど対話不可能な存在との遭遇が、人間的なものを炙り出していくところがいろいろ考えさせられて、終盤の主人公の行動とかもうそれは人間以外は多分しない行動なんですよね。知的とは何か、人間の倫理とは、ということをしみじみと感じさせるお話でした。あと脳内のイメージで色彩はずっと砂色なんだけど、途中のロボットと無機的な知的生命体との壮絶な戦いのシーンは、爆発の鮮やかな閃光に彩られてコントラストがとてもよかったな。レムの小説は、人が出てくるシーンはモノクロなんだけど、それ以外の風景がとても鮮やかなイメージがありますね。

 

次は風の十二方位。

 

寝る前に1話ずつ読んでてちょうどよく、なかなかに印象的な粒揃いの短編集でした。

寓話的なものもあり、SFぽいのもあり、どのジャンルともはっきりしないところが良かったなあ。なんとなく全体を俯瞰すると、「はぐれもの」が主人公の話が印象的だったかな。一人だけ生き残ってしまったクローン人間の機微を描いた「九つのいのち」、科学が危険視され迫害された天文学者と学のない人々との交流「地底の星」、安全と思われた惑星で思わぬ生命体と遭遇し周囲の人間よりも心を通わせた元自閉症の青年の話「帝国よりも大きくゆるやかに」などなど。どれも、ここじゃない、安易に理解して欲しくないと現状に違和感や絶望を感じている人々が主体のお話なんだけど、あまりひどいことにはならずに着地する優しさが良かったです。

 

最後は三体3上巻。下巻は読み途中。

三体3上巻の中盤から盛り上がって、ガーッと読んでしまって下巻に突入。なんだけど、そこからガーっとはいかずにまたちょっと停滞気味です。この三体、すごくノる時と全然ノれない時の波が激しくて、こういう読書感はあんまりないかも。お話がすごくドラマチックに盛り上げてくるんだけど、こっちが息切れしてしまうというか。

ただSFとしては、これはもう絶対に面白いやつなので最後まで読み切るとは思うんだけどね。いや、こんな中途半端にはやめられないわ。

そして三体を読んでいると、「天冥の標」がふわっと頭に浮かんでくるので、三体面白かったなあ、という人はこちらも好きかも?

 

さて、次は1ヶ月後、ではなく年末恒例の今年のふりかえりをする予定です。て、もう一週間後だわ。。