サイバーパンクいいよねっていうこと

グッモーニン、ナイトシティ!そしてはてな

 

(ここのところサイバーパンクづいていたので変なテンションで始めてみました。ひゃっはーしてるように見えるけどホントは真顔で書いてます)

 

ゲーム「サイバーパンク2077」のアニメ展開、エッジランナーズ、そして前から気になってたサイバーパンク小説「スノウ・クラッシュ」を偶然にも同時期に楽しんでいたので今ちょっとしたサイバーパンクブームがきてます。アニメ観てゲームも二周目始めちゃったしね。こちらは二周目のVさん。小説「スノウ・クラッシュ」の主人公(プロタゴニスト)で、最高のハッカーであり最高の剣士であるヒロをモデルにしてみました。バイクも乗るぜー。

 


ではでは、エッジランナーズの感想から。

 

www.cyberpunk.net

 

持ち前の学力と根性と、ひとり親の母親の必死の労働によって上流階級のスクールに通うディヴィット。しかしナイトシティはそんな彼らの努力を嘲笑うようにどん底へと突き落とす。何もかも失ったディヴィットは、偶然手に入った軍用試作品を自らに装着し、再起を図る。

 

テクノロジーによって無力な人間が途方もない力を手に入れ、社会構造や暴力の非対称をひっくり返すと言ういかにもサイバーパンクな醍醐味と、若いカップルやそこに集う人々のとても「人間らしい」恋愛や憧れ、夢などが詩的な映像や音楽によって描き出されていてとても面白かったですね。あんまりアニメ見ない方なのでこのクオリティや作家性が、批評的にどの辺に位置付けられてるのか分からないんだけど、これすごいと思うよ。

特に主人公デイヴィットとルーシーの幻想めいたデートのシーン、リーダー格のメインの過去を暗示するような荒凉とした心象風景がディヴィッドに継承されていく一連の流れ、コミカルな演出からの予期しない暴力への転換(ドラム缶にジョボジョボがああつながるとは。。)などなど、すごく見応えのある作品で10話くらいあるのに一気に観てしまった。。

それにゲーム中のロケーションがそのまま使われているのも面白くて、ああーあそこであのイベントあったなーとか、この辺よくバイクで走ったなーと言う個人的なゲーム体験が別のストーリーに繋がっていくところが新鮮でしたね。これ思いついた人すごいわ。今や現実のロケーションだけでなく、ゲーム空間でも懐かしさや馴染み深さを感じさせることができるんだな。いや、ほんとこう言うところがサイバーですよね。

 

まあそんなわけで、ゲームの方の「サイバーパンク2077」も二周目始めました。初回プレイ時はメインとキャラにつながるサブイベ追いかけるだけで終わってしまったので、今回はアイテム集めたり、街角の事件を追いかけたりとのんびりプレイ。久しぶりのナイトシティ、楽しいです。

 

さてお次は、小説「スノウ・クラッシュ

 

 

 

メタバースとかの元ネタらしいんですが、それより「最強ハッカー」「なぜか日本刀が武器の剣士」「プログラマにだけ感染するウィルス」「フランチャイズ国家」とかとか、サイバーパンク好きとしてなんでこれ読んでなかったんだー!と後悔するような、大好き要素てんこ盛りでした。おいしい、おいしいよぅ。。

サイバーパンク的には、この主人公ヒロは最初から強い設定なんですよね。メタバースの裏コードにアクセスできるし、現実世界でもなぜか日本刀の使い手だし。そんな最強主人公を据えておきながら、なぜかお話は言語SFの方面に舵を切っていくのも面白くて。まあバトルシーンもあるんだけどね。

でも、あんまり主題ではないかもしれないんだけど、このお話って「核」の話だと思ったんですよね。中盤からとんでもない武器を持った最強のライバル、レイブンが登場します。このレイブン、ネイティブ・アメリカンであり、父親が日本で被爆し一族の土地であるアリューシャン列島のアムチトカ島が核実験の場となったことに起因して、アメリカそのものに大きな憎しみを抱いている。で、ここまでの設定で、あっと思ったんですよね。ゲーム「メタルギアソリッド」の適役、バルカン・レイブンに名前だけじゃなく設定近いなって。ゲームの舞台はアリューシャン列島の架空の島ではあるけど、近くに現実の核実験場があったということは知らなかったな。小島監督のことだから、このことも折込済みではありそうだけどね。

 

メタバースや言語という掴みにくい抽象概念の奥底に、核兵器という恐ろしい力を持つ、はっきりと掴みどころのある具象が垣間見えたシーンがこの小説の一番の読み応えのあるところでしたね。場面的にもバイクのスピード感とサイバー空間のクールなイメージが最高でした。

 

いや、やっぱサイバーパンクいいわ。