最近クリアしたゲームその3

The Last Of Us Part2

 

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: Video Game
 

 

前作もクリア済みで今作も楽しみにしていました。
謎の感染症で退廃した世界を舞台に、エリーとアビーの二人の女性が交差する物語。

 

ジャンルはアクション。難易度はEasyで。ここ最近のゲームはEasyが多いな。ゲーム下手なのもあるけど中断したりしないでストーリーに集中したいんだよね。特にこの作品は。
いわゆるゾンビものに加えて敵対する人間の組織との戦いもあり。今回ちょっと厄介だったのは犬。けっこう嗅覚が鋭くてその場でぼんやりしてるとわりとすぐに嗅ぎつけられてしまうのがなかなか大変でした。あとワンちゃんを殺傷するのにすごい抵抗感ある。。人間はそうでもないのに(笑)それと外皮がやたら硬いゾンビのブローターやシャンブラーがかなり厄介でした。意外と動きも早いんだよな。。
基本的にはステルスで行けるけどたまに発生する強制戦闘はけっこう大変で後半のスゴイやつは何回かリトライする羽目に。。がんばって倒したけど、ほんとエイムとかド下手だからなあ。操作キャラのエリーやアビーの単独ミッションもあったけど、パートナー同伴のミッションが良かった。前作もジョエルとエリーの二人旅だったしね。探索中の何気ない会話とかこのゲームの取り入れ方がすごく巧みで好きなんだよな。特にジョエルとエリーが博物館を訪れたところが前作を思い出させるようでありそれでいて二人に少し溝が感じられる機微がよく表現されていて素晴らしかったな。今作はもう一人アビーという女性も探索をするんだけど、彼女はかなり後半で文化の異なる人たちと交流するシーンがすごく良かったです。


キャラクターは今作ではアビーの方がすごくドラマを感じたな。このゲームというかストーリー、合理的ではない判断をさせるために用意周到にエピソードやトラウマが用意されてて本当にえぐいくらいなんだけど、アビーの側の復讐の理由もすごく「どうにもならないけどこうするしかない」って納得感がある。でもそれが意外な出会いによって心情がどんどん変化していく部分がどこかヒロイックささえ感じられたんですよね。単なる復讐だけではなく、最終的にはそれを手放した手で何か希望のようなものを掴んだと思うんですよ。それにめっちゃ体格に恵まれてて敵と対峙した時とか暗闇を探索する時の頼もしさが半端ない(笑)とこも大好きでした。
もちろんエリーが復讐する理由はゲーム中でもはっきりと描かれていてとても衝撃的だったけど、復讐することに意固地になっているところがどこか幼さというか単なる我儘を通そうとしているだけのように見えてしまってちょっと興醒めしてしまったのもあるかも。ただ復讐心の鬼になりきれるはずもなく、自らの暴力性になんとも言えない悲しさを表現するシーンは凄かった。言葉もなく泣き崩れる直前の感情を中にため込んだまま抱えているエリーの苦しさ、辛さとそれに寄り添うディーナの優しさが切々と伝わってきて。ゲームでこんなシーンが表現できるんだな。。
それと脇役だけどジェシーがけっこう良かった。メインのキャラたちが復讐だやり返せとドロドロしているのにこのキャラはあまり激情を出すこともなくてちょっとした清涼感を与えていたと思うんですよね。CV杉田さんの飾らない言い回しも効いてて好きなキャラでした。


ストーリーはがんばって言葉にすると、復讐の連鎖からの逃避かな。なんとなく今作は「逃避行」のイメージがあって、エリーがシアトルに向かったのも色々理由があるけどディーナと二人だけの世界を望んでいたのもあるのかなと思うんですよね。アビーも後半は逃げるお話だし。でもこの主人公たちは自分自身の復讐したい欲求からは逃げられない。相手を殺すまで止まらないし止まれない。このストーリーは歯止めをかけるというよりも、それぞれを別の方向へ逃すことで連鎖を止めるお話なのかなと思うんですよね。歯車もお互いに噛み合わなければ動かないから。それがエリーにとってはある種の喪失をきっかけに思い出すジョエルとの穏やかでぎこちない日々だったのかも。アビーは逆に保護するべき対象を見出したことで復讐ではない別の生き方を見つけたのかなと思うんですよね。


クリアまでは28時間くらいでした。収集系はぜんぜんできてないな。。