やることリストってゲームのクエストみたいだなっていうこと

GWですね。

そういや去年は忙しく思ったように休めなくて、ブログでGW、GWって連呼してたの思い出しました。ちょっとどうかしてたわね(笑)今年は忙しくもないのでたっぷりめにお休みをいただいています。まあこの先また超忙しくなるかも知れないし、休めるうちに休んどこ。

 

そういやここんとこ、やることリストにばーっと書き出して消化する、ってのをやってます。仕事のある平日業後にだらだらしすぎて何にもできてないな、とちょっと反省して、だらだらするのは好きなんだけど罪悪感のあるだらだらは良くないな、とね。なんとかやることは消化できるんだけど(というか消化できる範囲でしかリスト化しないけど)アレやってコレやって、と細切れにやってるとめちゃくちゃ疲れるね!時間の細切れは大丈夫だけど、常になにかしら動いてる感じがきついのかなあ。やり切ると達成感はあるけどもうちょっとぼーっとする時間もあった方がいいかもしれない。ぼーっとするのだいじ。

やり方はともかく、やることリストってゲームのクエストみたいでいいね。リストにチェックつけると脳内に「complete!」と共に何らかの達成の曲が流れる気がします。まあだいたいメインクエストに繋がらない、どうでもいいサブクエばっかりだけど。

 

読んだ本とか

「豚(著者:アンドルー・カウアン)」と言うタイトルの本を読みました。英語のタイトルは「The pig」。

ここ数年、食肉(ポーク)ではない動物としての豚(ピッグ)に関心があって、目に入ったから。

ざっくりあらすじを書くと、祖母が急死したことにより彼女が飼っていた豚の世話をする少年。彼らは衰退したイギリスの地方で暮らしており、インドやパキスタンからの移民も多い。経済的な衰退が家族の絆に影響し少年は学業も家族も放棄して遺された豚の飼育に熱中する。付き合っているパキスタン人の少女も地域の治安の悪さや伝統的な家族の在り方に悩み少年に付き合う。

というもの。少年の目線に限定された描写からは背景がうっすらとしか分からないけど、それがいい感じに物語を少年と少女、そして豚のエピソードに集中させていたと思います。詳しい背景の説明はないけど、それが強く二人に影響していることがたまにする喧嘩や会話の端々から分かるんですよね。豚は(初っ端から屠殺のシーンがあるので読む際には注意)祖母の忘形見であると同時に彼女がこの土地で人生を送ったと言う生きている証拠であり、家族の絆の最後の一線を支えるものである一方、移民たちからすると不浄の生き物でもある。豚も最初は食肉として飼われていたけど、やがて愛玩動物のようになっていくんですよね。そういう象徴をうまく切り替えながら文脈に落とし込まれていく繊細さがすごく印象的でした。

あまりいい結末ではないかもしれないけど、豚が最後まで現していた絆のようなものを、少年と少女がお互いの人生に遺せたかもしれない、という淡い希望が良かったな。

 

観た映画とか

「バービー」を観ました。

 

 

ジェンダーが!とか男性社会が!とか眉間に皺を寄せて観ちゃうともったいない、ギャグもキャストもすごく面白い作品でした。

バービー役のマーゴット・ロビーのバービー然としたスタイルが完璧だったけど、バービーの彼氏ケンを演じるライアン・ゴズリングが一際良かったな。

「俺はただのケン〜♩ヘタレ金髪〜♩」みたいなこと歌うんだけど、こんなスーパーかっこいい人が歌ってもなんの説得力もないな。あと、別ケン(なんだ別ケンて)が、シャン・チーの人だったんだけど、この人がちょっとカンフーぽいポーズをするとやばい技が出そうな幻覚が見えて困る(笑)

お話はいわゆる"社会通念"(カニのようなポーズ)をひっくり返してみたら?という思考実験のように思えたけど、誰かの理想の物語が一人の人間のリアルな物語に解体されるお話なのかな、と思いました。ケンにはバービーの彼氏じゃない彼がしたい生き方があるのだし、バービーにもライフサイズの身体とそして人生がある。複雑な人生の輝かしい部分だけを取り出した「理想体の人生」から輝きも暗闇もピンクも灰色もある「現実の人生」へ着地すること、そしてそれでも理想は理想として持ち続けること。なんかそう言う映画なのかな、と思いました。

それにしてもこんな方面からおもちゃのお話(トイ・ストーリー)を作れちゃうハリウッドってやっぱすごいな。