いろいろとふりかえる

映画のこと
自分の映画のことはもうふりかえったので他の人の今年のベストなどを。ざっと見た感想では、男性にはピラニア3Dがすごく人気のように思えます。いやーこれ見てないんですけどやっぱり男心を知るためにも見た方が良いんですかね。ってもう家で見たらテレビ3Dじゃないじゃん!ピラニア2D。だめじゃん。女性は塔の上のラプンツェルなどが人気、というかあまり男女差はなかったかな。これは私もすごく好きな作品ですね。私はなぜか王様がランタンを飛ばしながら行方知れずになった娘のことを思って泣くシーンで号泣しました。男の人が泣くのによわいのよ。「ソーシャルネットワーク」と「ブラックスワン」の二本が今年は人気だったんじゃないでしょうか。どちらもあまり映画を観ない人には勧めにくいなあ。「ブラックスワン」は今思うと「テレプシコーラ」というバレエ漫画がちょっと近い感じだったかも。

本のこと
今年もまたSFばっかりでした。なんと言っても小川一水さんの「天冥の標」シリーズが今一番熱いですね。10巻完結で現在は5巻まで刊行されていて、これまでばらばらだった物語がどうつながって行くのか続きが楽しみです。それとPKディック。短編のアイデアが光る作品も楽しいけど、どちらかというと長編の方が好みかな。キャラクターよりも背景やキャラクターが見ているあやふやな現実感が魅力的ですね。それと最近の映画化の流行が、ディックからマシスンに移行してきてるような気がします。うーん、リチャード・マシスンは読んだことがないな。今度読んでみようかしら。未読で気になっているのがバチガルピの「ねじまき少女」と日本SF大賞の「華竜の宮」。なかなか評判がいいみたいなので期待大です。

ゲームのこと
今年は去年に続いてPS3での海外プロダクションのゲーム(いわゆる洋ゲー)を多くプレイしました。それぞれ共通していることは、映画並みの映像効果の迫力だったり魅力的なキャラクターや背景の世界観を構築する技術力の高さを維持しながら、ゲーム自体の難易度がきちんと考慮されていて、下手なプレイヤーでもそれなりに楽しめるようになっているところですかね。携帯ゲームも手軽で楽しそうだとは思うんですが、最近こういう映画とはまた別の映像体験がしたくて据え置きの大きな画面でやるゲームを選んでるような気がします。まあすごく酔うんですけどね…。
それとコジプロから「メタルギアライジング」制作発表のニュースもありました。だいぶ前に出たトレーラーではステルスアクション(隠れながら進むアクション)というよりは、無双っぽくがっつり斬りかかるアクションみたいだったんですよね。制作が別の会社で行われるということで、新たな体制でどういう味付けになって出てくるか楽しみです。雷電かっこいいし。あと小島監督の完全新作ですがもうすでに楽しみですっ。ちょう期待してます。

さて。今年は国内では大震災があり、海外ではこれまでの構造が崩れ去ったり、何かとても不安だけどこの混沌とした状況はこれからの新しい秩序のための前章であれば良いなと思います。
そうそう夏頃に「のろいを簡単にとく方法」というキーワードで検索されて来た方、その後どうなったでしょうか。少し気になりますが、とけていることを願っています。それではみな様よいお年を。