旅行のこと(ワシントンDC編)

前回のニューヨークに続いてワシントンDCを旅行して来ました。Amtrakという列車を使って陸路を約3時間。

さてニューヨークからわざわざワシントンDCまでやってきたのはこのためでした。

「The Art of Video Games」
ゲームショウのように企業協賛ではなく、学芸員(キュレーター)さんが企画した博物館展示としては初めての催しものらしいですね。ゲームを一つの芸術(アート)としてとらえて40年の歴史を総括しながら、ゲームファンからの投票で選ばれた作品の批評を行っています。先月のオープニングにはメタルギアソリッドシリーズの小島監督が出席されていました。もちろん、MGS、MGS2も展示されていましたよー。

外観は普通の美術館というかものすごく神殿みたいです。

さてさっそく中へ行ってみましょう。
ゲームの画面をコラージュした映像がお出迎え。分かりづらくてすいません…。

入り口では様々なゲームのキャラクター設定や世界観のラフスケッチなど貴重な開発資料が展示されていました。写真は載せられませんが、ソニックやもちろんメタルギアソリッド4のBB部隊のイラストが展示されていました。

さらに奥に進むと。おおお!マリオ!

大きなスクリーンで実際にプレイできるようになってました。ただしお一人様3分くらいまで。チビッコも大きなお友達もいてかなりの行列でしたね。ずっと後ろから見てたんですが、三角飛びとかしゃがみすり抜け(Bダッシュ+下キー)という技は見かけませんでした。あれは日本だけなのかな。でも「そこはやっぱりそうするよねー」というプレイをする人もいたりしてなかなか興味深かったです。

その他にもパックマンや、タイトルが分からないけど昔のアドベンチャー(行動を表す文字を選ぶやつ)があったりして、このゲームコーナーはすごく人気でした。

さてその奥には、この企画が発足した際にWebサイトから投票されたゲームタイトル80本が一挙に展示されていました。
展示タイトルはこちらから確認できます。
The Art of Video Games | Smithsonian American Art Museum
画像つきPDF:
http://americanart.si.edu/exhibitions/archive/2012/games/winninggames.pdf

ゲーム機ごとに4つのジャンル(ターゲット、タクティクス、アクション、アドベンチャー)があり、それぞれを代表する作品が展示されています。作品の映像と共に批評コメントが添えられていました。

さらに実機も展示!
Nintendo Entertainment System。日本でいうとファミコンに相当するゲーム機ですかね。

スーパマリオブラザース3がアクション部門でエントリしてました。

それとSEGAのゲーム機が
SEGA Master System

SEGA Saturn

SEGA Dreamcast

おおお!ドリキャス持ってなくて友だちのとこで遊んだわー。あの「時代の先を行き過ぎる」ことで有名なSEGAですが(笑)、こうして振り返った時にゲーム史の大きな一要素であることは間違いないようです。

このゲーム機の展示ですが、ほとんどが今回の学芸員さんのご家族の私物らしく、家族を巻き込んだ並ならない熱意に感動しました。なんだか手作り感があっていいですね。

こちらはプレイステーション

プレイステーションのアクション部門としてメタルギアソリッド、さらにアドベンチャー部門ではファイナルファンタジー7がエントリーしました。

メタルギアソリッドは「3D空間に諜報戦やアドベンチャーの要素を持ち込むことに成功した作品」として、FF7は「プレイステーションの限界の中で、キャラクターデザインや物理モデルをシンプルにすることでゲームプレイとカットシーンの移行がスムーズになった」と評価しています。もちろん、両作品のシナリオやキャラクターデザインも非常に高く評価されていました。

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ゲームの批評と言えば、シナリオや表現方法に注目してしまいがちなんですが(私は主にそうなんですが)ゲームデザインやその作品がどういう位置を占めているかという視点は興味深いですね。

展示場にはたくさんの人が来ていて、子どもを連れたお父さんが「おい、ドンキーコングだぞ!」と子ども以上にはしゃいでいたり、アメリカのオタクさんたちが真剣な眼差しでマリオワールドを見つめていたり、カップルの彼氏だけがはしゃいでいて彼女が引いていたりして、普通のアート作品の展示とは違う熱気があって楽しかったです。

ゲーム展の後はワシントンDC観光へ。
有名なワシントン記念塔。よくニュースの背景に映ってたりするあれですね。

かなり大きいので歩けど歩けど近づけない。蜃気楼か。
途中にあったアメリ通産省の建物。この辺一帯がこういう建物ばっかりで、なんだか映画のセットみたいな感じでした。

ホワイトハウスへ。

もうちょっとゆっくり観光したかったのですが、歩き回って疲労がピークに達していてこの辺歩いてる時はかなりへとへとでした。遠くから国会議事堂。おおお見たことある建物だー。

次は宇宙航空博物館へ。

中に入ってみます。
おおお疲れも吹き飛ぶくらいたくさんの展示が!

旧ソ連アメリカのロケットが並んでます。手前が旧ソ連製、奥がアメリカ製。近くで見るとけっこうでかい。

こちらが初期の国際宇宙ステーション
こっちがアポロ(米)で、

こっちがソユーズソ連)。

アポロはお菓子のあのアポロそのままの形でした。ソユーズパピコに似てるかも。

こちらはインテリジェンスサテライト、いわゆるスパイ衛星ですかね。

後ろに実際に撮影された地形写真があるんですがすごく詳細でびっくりしました。怖いけどなんかわくわくしちゃう。

こちらはハッブル宇宙望遠鏡の実寸モデルだそうです。でかー!中も見学できるみたいです。

おおお!ポリスノーツみたい!

ルナスーツ。月面着陸時の宇宙服ですかね。

月の石。もうたくさんの人が触っていて、てっかてかになってました(笑)

もう少しゆっくり見て回りたかったのですが半日しか時間がなくてここで終了でした。他にも宇宙探査機ボイジャーの実物モデルなんかもあって一日いても楽しめたと思います。最近のニュースで、現役引退したスペースシャトルが展示のためにワシントンに運ばれて来たとか。(展示場は博物館とは別の場所らしいですが)うわーまた行きたいなあ。今度は時間をたっぷり使って博物館巡りしたいですね。

ゲーム展のおまけ。ゲストブックの素敵なマリオさん。ゲストブックにはゼルダトライフォースカービィなどなどたくさん描かれてました。