2013年のこと


早いものでもう今年も残りわずかですね。そろそろこのブログの今年のまとめをしようかなと思ったのですが、ベストテン方式とかやっぱり難しいですね。うーん映画も今年は例年に比べてそんなに観てないし。みんなどれも面白かったよ!でもいいけどそれじゃまとめにならないのでそれぞれのカテゴリから一本だけ選ぶことにしました。ついでに作品にまつわる個人的なエピソードなんかをそえてみました。ではどうぞー。


今年の映画


もちろん「パシフィック・リム」です!これ以外に考えられません。吹き替え、字幕、IMAXと3回観て、BD&DVDの発売日には買いに走りました。今まで怪獣映画になんてほとんど興味なかったのに。観たことあるのガメラ2くらいだよ。先日参加したSFベストテンでもすごく迷ったのですが、この映画をSF映画に分類することは考えなかったんですよね。なんだろう、これ映画というよりもアトラクションとかそういうものに近い感じ。とか言いながらやっぱり映画に分類しちゃってますが。だからうちのテレビじゃやっぱりつまんないんですよね。大きなスクリーンで大きな音量で観てよかったなと心から思える映画でした。
ちょうどこの映画の公開時、8月頃は心身共にちょっと不調でしょぼくれていた時期でもありました。やることなすことに自信が持てなくて途方に暮れてしまうような。まあそんな時にですね、こんなテンションの映画を観てしまったもんですからね。軽く泣きそうになりましたよ。劇中、襲来するKAIJUに対抗するため建築される壁とそれをまたぎ超えてなお襲ってくるKAIJUのシーンがあるんですが、壁なんて作ってたってしょうがないんだ、ここで死ぬかイェーガーの中で死ぬかだ!と、心撃ち震えました(笑)まあ鬱々とした気持ちを吹っ飛ばすにはちょうど良かったです。


パシフィック・リム - ここでみてること
パシフィック・リム IMAX - ここでみてること


今年のゲーム


Metal Gear Rising : Revengeance」(以下MGR)です。今年は巳年、「Metal Gear Solid」(以下MGS)の主人公スネークの年であったのですがこちらは新作のリリースがなく、MGSシリーズにも登場した雷電が主役のMGRがリリースされました。MGSは敵に見つからないように極力戦闘を避けて進む「ステルス・アクション」というコンセプトのゲームですが、MGRは積極的に敵を斬りにいくステルスとは逆のコンセプトのゲームです。まあメタルギアと名を冠しているだけあって一応隠れて進むこともできますけどね。
このゲーム、PS3のメモリに残ってるプレイ時間は40時間もないんですけど、たぶん実際は倍以上遊んでると思います。ムービー中とか無線通信中はカウントされないのかな。メタルギアシリーズのお楽しみの一つ、無線で他のキャラクターと会話をすることがすごく楽しくてトロフィー(PS3のゲーム内で一定条件を満たすともらえる)を頂きました。ゲームが基本的に下手なのでこういう頑張ったで賞のトロフィーくらいしか取れないんだけどね。
ゲームが発売された後、学生の頃の友だち二人と会う機会があって久しぶりにランチをしながらおしゃべりしていたら、なんと二人の旦那さんともMGRをやっていたことが判明して、カジュアルなイタリアンレストランで思わず「ほへあっ!」と変な声が出ました。ふだんからゲームを話題にする人が身近にいないからね…。彼女たちは旦那さんのやっているところを見ているだけらしいのですが、一人の旦那さんはMGSシリーズもやっていて、でも短気なせいか途中で隠れるのにいらいらして突撃してすぐ死んじゃうんだよ、とか、武器の名前覚えるよねーとか、そんなゲームの会話ができたことが嬉しかったです。ていうかみんなもやろうよ。私ができるんだから大丈夫だよ。
あとあえて今年を代表するキャラクターをあげるとしたら、本作に疾風怒濤の勢いで登場し見事に私の心を斬奪していったサムエル・ホドリゲスさんにしたいとおもいます。いざ参る!


Metal Gear Rising Revengeance - ここでみてること
3週目クリア。 - ここでみてること
本編よりやり込んでるかもしれない - ここでみてること

今年の本

BEATLESS

BEATLESS


発刊は去年ですが長谷敏司さんの「BEATLESS」です。「天冥の標」シリーズと迷ったけどこちらはまだ続いているので。
人工知能もので、少年少女や美少女ロボットが登場するというライトノベルのような設定でありながら、人とモノとの関係をどこまでも理詰めで描いた作品でした。本当ね、詰め過ぎなんじゃないかっていうくらいぎりぎりまで追いつめられる感じがしてすごくはらはらしましたね。人間の仕事はどこまで機械に置き換えることができるのか、創造性というものは何なのか。その人間がこれまで安穏と当たり前のように持っていたものを容赦なく剥ぎ取っていく鋭さが印象的でした。また道具を扱う人間の希望と絶望、道具を持たざる人間の失意を十代の少年に振り分けて対象読者の目線に合わせて描く柔軟さと熟慮が素晴らしい作品でもありました。私はそういう年齢ではないけれど「アナログハック」という言葉は、人工知能があたかもヒトと同じように振る舞うことについて、機械にも感情があるなどどいうものではなくあくまで機械の側からの人間への干渉する方法の一つである、という提示にすごく納得しましたね。
あんまりモノが身の回りにあるのは好きじゃないのですがこれだけはどうしても手元に置いておきたい!と強くおもったモノがありました。
MG Rex
ゲーム「メタルギアソリッド」に登場する二足歩行戦車です。フィギアなんて買ったこともなかったのにこれだけは欲しかったんですよね。それでわざわざ香港のフィギアメーカー 3Aさんから購入して配送料の関係で到着の遅れもあったけど、手元に届いた時の嬉しさったらなかった。国際郵便なんて初めて受け取ったよ。
フィギアってなんの役にも立たないただのモノなんですよね。でもこのモノにはストーリーがあるんです。ああこのレーザーで苦労したなーとか、この上で殴り合い(あくまで操作キャラクターがですが)したなあとか。「BEATLESS」に登場する動くフィギアのごとくの美少女ロボットたちは、美しいだけじゃなく非常に高性能です。でも彼女たちはストーリーを紡ぐことができません。それが出来るのはモノを所持する人間なんですよね。小説の中で繰り返し「機械に仕事を奪われ続けてたら、これから人間がすることと言ったら恋愛くらいだ」というような台詞が出てきますが、たぶんそれだけではないはずです。モノとストーリーを紡ぐこと。これからのモノとヒトとは、そういう関係性であったらいいな、と思います。


BEATLESS - ここでみてること
あいつがやってきた。 - ここでみてること



2013年はこんな感じでした。ちょっと忙しかったり気分が乗らないとすぐにブログの更新頻度が落ちてしまうのはそろそろどうにかしたいです。観たり読んだり遊んだりしたらすぐに書けばいいのにね。けっこう時間経ってから書いてるものもあるんですが、記憶があやふやになってたり「良かった!」っていう感動が薄れていくのがもったいないなあ、と。あ、あと「良かった!」ばっかりなのもそろそろ改めたいです。性格的にネガティブなことがあまり書けないというのもあるけど、「ここは駄目だったな」という部分にも正直でありたいですね。


年内もう一回くらい更新しそうだけど。ブックマークしてくれた人、スターをつけてくれた人、心の中で「ふーん」と思ってくれた人。ありがとうございました。最近ちょっとだけPVも増えたみたいです。


それではみなさま、良いお年をお迎えください。