最近のこと

ここ最近は「膚の下」という小説を読んでました。これは前にも読んだことがあるんで再読ってやつです。新作もどんどん面白いものいっぱい出てるし、今読みかけの新刊もあるんだけど、お話を読み返すってのも改めていいもんだなあと。ハードSFで有名なグレッグ・イーガンの作品なんかも最近読み直したんだけど、最初に読んだ時にほとんど理解できなくて再読の時にまったく忘れててお得だったなあ(笑)いやいや、こっちはさすがにお話は多少覚えてたけどね。


「このお話、もう一回読もうかな」って、結末を既に知っていてなお初めから読もうと思う時というのは、そのお話の中にある躍動をもう一回体験したいってことだと思うんですよね。これ、わたしはゲームも同じでクリアしてエンディングまで見たゲームも時間が経ってからまたリプレイしたりしてるし。そしてそれって初見でしか感動しない、というものではなくて。最初だけすごく面白くてあとは忘れちゃうって作品もそれはそれで良いと思うけど。すでに分かってても、あのシーンのあのキャラクターの心象やそこから発している行動や言葉をあたまの中に再現したい。あのめちゃくちゃにカッコいい場面にたどり着くまでの高揚を堪能したい。そういう作品って、少ないけれど何作かある。まあほとんどSFに偏ってるんだけど。


そういう再読に耐え得る作品です。
小説ってやっぱり長いからなかなか再読しようと思っても手が出なかったりするけど、こういう時は電子書籍便利だなあと思うんだよね。いま小説だけで百冊くらい?入ってて、これを物理的に持ち歩くのは無理だし、「いま読みたい!」っていう気持ちにすぐに応えてくれる。
あれ、なんだか電子書籍の宣伝みたいだ(笑)わたしは物理的に場所を取るから電子書籍いいなと思ってる程度で、正直紙でも電子でもどっちでもいいんだよね。たまに媒体に依存した小説っていうのもあるし(メタ的に媒体がお話に組み込まれているとか、SFではそういうのやりがち)、この前買った「文字渦」は電子書籍化が技術面で難しいぽいから紙の方で買ったけど、まあ読めるならどっちでもいい。
でもそっか、再読するような作品は両方揃えておく方がいいかもしれないですね。電子書籍は結局権利を買ってるだけだから、ビューワーを通さずに目で見て直に読めるモノ(本)を手元に置いておく方が安全かな。


って、また本が増える。。あーもうどうしたらいいんだ。。


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