最近のことと最近読んだ本のこと

月に一度、いやここんとこは週に一度くらいの頻度になった毎度のブログ更新です。と、言いつつ近況を書いてたのは10月くらいか。。まあそんなに書くこともないけど、なんかあったっけ?と思い出して書いておきます。

 

大学のこと

今期は1科目だけの受講なのでだいぶ余裕でした。中間試験のない科目だし、レポートは初回3回だけだったのでジワジワと進めてあと1コマを残すだけ。年内に終わるか、年始早々には終わるかな。まあ期限が1月の中旬くらいだったのでぼやぼやしてないで早く終わらせないと。。そして来期の受講科目をそろそろ探そう。前に単位落とした数学の初歩を取り直すか、ちょっと興味出てきた人文系の方を取るか。どうしようかなー。

 

仕事のこと

ここではあんまり仕事のことは書いてないんだけど、今年前半にめちゃくちゃ忙しくて全然(IT方面の)技術的なキャッチアップができてなかったのでぼちぼちやっていました。ちょっと気になるソフトウェアの使い方を、これまではググったりしてたんだけどChatGPTさんに聞いてみたり。ぱっと見いい答えを返してくれるんだけど、なんか動かない?うーん?と結局自分でドキュメント読み込んで調べたりして、これまでとあんまり変わんない感じに。アレだからか、タダで使えるバージョンだからか。。AIもののSFはいっぱい読んでるから予行練習だけはばっちりだと思ったけど、まあもうちょっと使い方、というか付き合い方を習得していかないとな。

 

最近読んだ本のこと

ここ最近は前に読んだ本の再読というか気になる箇所だけ拾い読みとかしてて、ちゃんと読んだ!って本が少ないな。まあ別にどんな読み方しててもいいんだけど。

 

ちゃんと読んだ本はまずはこちら。

 

 

巨大宇宙(?)、いいですよね(突然)

宇宙は広すぎて他の知的文明と接触する機会なんてないだろ、とか知的レベルが高い文明ほど暗い森の中の狙撃者みたいに潜んでるもんだ、とかそういうのもあるけど、巨大な宇宙のどこかにはこんな物語があってもいい、と思わせる短編がたっぷりの傑作選でした。

「甲板員ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典」は平凡な甲板員から宇宙を救う英雄に上り詰めた主人公のログを通して、英雄譚ではない個人の救済を描くお話。一人称でログに向かって呟いている構成がブログっぽいし、ライトノベルのような爽快感もあってよかった。

「俺たちは宇宙地質学者、なのに」は、しがない宇宙地質学者たちが発見した知的文明の残骸をめぐるファーストコンタクト未満の物語。同じような状況になったらきっと悩むけど、やっぱり気になっていろいろ調べちゃいそう(トラブルのもと)

「子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみよう!」思ったより長いタイトルだった。。宇宙に伝播したクローン、壊れかけの宇宙船、女性二人の逃避行とかちょっとツインスター・サイクロン・ランナウェイぽい雰囲気が似てて楽しい作品。巨大宇宙を駆けるエンジンを叩けば直る!とかやってるあたりが昭和か!と思った(笑)ちゃんと整備して。

「迷宮航路」は正体不明の円盤に貫かれ航行不能になった宇宙船団がその場所で世代を重ねる物語。円盤の向こうがどうなっているのかわからないまま共存していくうちに奇妙な信仰が発生したり、そんな中でも絶望や希望があったりと不思議な読後感のあるお話でした。その場や状況でしか生まれてこない文化ってすごくいいな。

ダイソン球とか星間航行とか人工太陽とか架空の技術の想像力も楽しいけど、それらと共存する人たちや世界や文化の側面がやっぱり面白い。それぞれの場所、ぞれぞれの時間での幸せや価値観があってよい読み物でした。

 

もう一作はまだ半分だけどこちら。「フーコーの振り子」 上巻

 

 

フーコーの振り子じたいは序盤にちょっと出てきただけで、概ねテンプル騎士団にまつわる虚構と事実を織り交ぜながら奇妙な出来事に巻き込まれる出版社と作家?のお話でした。

薔薇の名前」もそうだったんだけど、これが本題のどこに関係するんだろう?という展開が延々続くので面白さが分かりかけてきたのが上巻の400頁超えたあたりからでしたね。。歴史の上でも謎の存在であるテンプル騎士団についての憶測とか根拠のない関連付けとかの件はオカルト雑誌のムーぽい雰囲気が出てきて面白かったし、テンプル騎士団はゲームの「アサシンクリード」でもお馴染みだったから、まあ読むか。。と思って読み進められたけどちょっと長いな。あ、ちなみに「アサシンクリード ユニティ」(フランスが舞台)にチラッと出てきたジャック・ド・モレー(テンプル騎士団の最後のグランドマスター)がわりと出てきます。まあ火炙りにされるんだけど。。(ゲームでも冒頭でそんなシーンがあったはず)

それにしても不自然に歴史から消えていくんだねテンプル騎士団。そういうあたりが本作中でも陰謀論的な本として扱われたり、ゲームのネタにもなるのなんか分かるな。

まあ、下巻もあるのでここまできたら読んでみようかなと思います。