「トランスポーター3」



映画の車を使ったアクションはここのところ本当に進化してるなあ、とつくづく思いました。今年の始めに観た「007慰めの報酬」の冒頭のアクションがここまで最高をマークしていたけど、こっちに更新されましたねえ。特に森の中をベンツと競り合うアクションが素晴らしかったです。空撮のカットだけでなく、「これどうやって撮ったの?」っていうすごいアングルがテンポよく差し込まれてスピード感を盛り上げていたし、トラックをうまく使ってやりすぎなくらい(笑)スリルを効果的に演出していてわくわくしました。いやーある程度、画像処理はしてるんだろうけど、現場の工夫もかなりしているんだろうなあ。
あとお約束のアクションはやっぱり大きなスクリーンで観て良かったです。この、フランクを演じたジェイソン・ステイサムさんの肉体のむきむき加減とかあり得ないしなやかさとか、本当に最高だな!アクションはただ暴れるだけではなくて、流れがあると思うんですね。アクションが始まる前の静かな緊張感や、一つ一つの動きをつなぐ無駄のない流れ、びしっとしたブレのない止めのモーションが観ててとても気持ちがいい。こういう、身体を使って映画を引っ張って行く力のある役者さんだなあと思いましたね。アクションだけでなく、抑えた話し方や眼差しの使い方もとても良かったです。
前2作はテレビで観たのですが、今回のヒロインも何故か肌が汚いのが気になりました。なんで?顔の形はとてもきれいなのに、そばかすとかがすごく気になって、観ながら「コンシーラーくらい使えよ」と何度もつっこみながら観てました。