最近みた映画のこと

おお、珍しくブログ更新続いたぞ。続いた、と言っても一週間くらい経ってるんだけど。それに前回の更新時に映画のことを書くの忘れてたってだけなんだよね。

というわけで最近みた映画のことを記録しておきます。

もうかれこれ一年ほど続くアレのせいでしばらく映画館には行っていなかったんだけど、この前久しぶりに行ったらすごく「映画観たい」欲求があることに気づいたんですよね。やっぱりスマホの電源切って2時間ほどスクリーンだけに集中できる空間っていいな。この一つの作品に没頭する感覚に飢えてたなあとしみじみ噛みしめたのでした。なんか映画泥棒もアクション盛りだくさんになってたし。

 

さて、観てきた映画はこちら。

 

銀魂 THE FINAL

去年、ネトフリでテレビシリーズ全話マラソン完走したので。なかなかの人気作で長期連載もしてたのでテレビ版はたっぷりあったけど飽きずに最後まで観たなー。もうこれで最後なのでお話の回収がメインかなと思いつつも、初っ端からパロディギャグで引っ張ったり、主要キャラたちの心象が丁寧に描かれいたり、外連味たっぷりのアクションありで楽しい劇場版でした。なんていうか、ジャンプの心を忘れちゃいけないよな。世界はこんなだけどギャグで笑っちゃうこととか、あたま空っぽに爽快なアクションを心から楽しむとかね。ラストの日常への回帰も含めてとても良かったです。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

実はエヴァンゲリオン劇場版、ちゃんと観てないです。感想を期待して検索してきた人はすみません。この記事はあまり内容に関することは書いてないです。

公開からネットで多くの感想を読んでいて思ったのは、テレビシリーズの頃に盛り上がっていた友達とかクラスの人のことでした。コンピュータ系の専門学校だったせいもあるのか、アニメやゲームが好きな人が多くて(私はどっちかというとゲーム方面)休み時間にキャラの話をしていたり、アニメイトに付いてったりするとすごい数のグッズがあったりとその熱量の片鱗は感じてたんですよね。そして今回完結したエヴァ。あの頃の友達やクラスメートたちはどんな思いでこれを観たのかな、と頭のすみっこに浮かべながら観ました。ネットの感想のように「ありがとう」なのか熱く語っていたキャラに片思いをしていたことに気づいたのか、聞いてみたい気もします。

個人的にはテレビ版の途中で挫折してしまって(なんかアニメ絵のキャラが目を見開いて叫んだりする表現がめっちゃ怖かったんだよな。。)最近になって観た最終回もちょっとよく分からなかったけど、今作はとても素直に「終わろう」としているところがスッと入ってきて良かったな。ありがとうとは思わないけど、おめでとうという感じでした。

 

ノマドランド

土地に根差した「家」ではなく、移動可能な車を「家」として常に移動しながら季節労働をして生きていく人々を描いた作品。ここまでではないけど、私もあまり土地とか家に執着がない方でむしろ定期的に住まいを変える方が好きな質なので、こういう生き方もあるよな、とあまり「ノマド的生活ステキ!」とか「こんな生活はまともじゃない」とか好悪どちらに揺らぐこともなくわりと淡々とした気持ちで観ました。それにしてもよくアマゾンさん、撮影許可したね。別にアマゾンさん悪いことしてるわけじゃないけど、映画内でそれほど良い立ち位置でもないし。

なんだろうな、主人公は人生の辛い出来事を振り払うように車を走らせているようなところがあって、人との関わりもあまり深く立ち入ろうとしないんですよね。善意も素っ気なく拒否してしまう。それでも誰かに助けてもらわないと立ち往生してしまう局面はどうやったってあるし、思いがけず人助けをすることだってあるし。そうやって自分の意思で進んでいるようで、意図しないところで救い救われる出来事を自分の人生の中に織り込んでいく過程がとても丁寧だな、と感じました。

なんだか質感とか情景の描き方が映画「海炭市叙景」に近い感じで、こういう淡々とした誰かの原風景を描くような映画やっぱりいいな。