「The goonies」

グーニーズ [UMD]

前に見た「バックトゥザフューチャー」も85年の作品ですが、これもそーなんですね。
かなり久しぶりに観ましたが…やっぱり面白い。
今の映画と違って展開にややもたつきはあるものの（洞窟へ出発するまでのシークエンスが少し長いかな）、
マイキーを始めとする個性的なグーニーズの面々や、悪役なのに憎めない犯罪一家、
洞窟に仕掛けられたトラップの数々が本当に楽しい。
それに背景がよく考えられていて、冒頭の先行きの不安感を示すような肌寒い雨が、
最後には綺麗に晴れた空になっていたりして、上手いなあと思いました。
個々の子ども達は落ちこぼれでどうしようもなく悪ガキなのに、集まるとすごい力を発揮するっていうのがね。
今では使い古されてありきたりですが、それがストレートにとびっきり楽しく描かれてるのがいい。
特に失敗ばかりの自称発明家「データ」が良くて、本人はすごい事をしてると思い込んでるのに周りは全く期待してないという（笑）
悪役もすごく良くて、犯罪一家のお母ちゃんの迫力がすごく楽しかったです。
ラピュタを実写化するなら盗賊一家のお母ちゃんは絶対あの人だな（笑）
それに冒険映画というだけに留まらず、子ども達の成長がちゃんと描かれているのが良くて、
ラストシーンでそれを端的に示しているのがね、すごく素敵でした。
世代的に「スタンドバイミー」じゃなくやっぱり「グーニーズ」なんだなあ。
前に友達に「子どもが居たとして、子ども同士で山とかに行きたいって言ったら許す？」って聞かれて、
「やっぱり大人が付いてないとダメって言うよ」と答えた事があって、なんだかつまんない大人になったなあと思ったものですが、
この映画の大人達のように冒険から帰って来た子ども達を笑顔で迎えて「お前が生きて帰って来ただけで、（自分は）リッチなんだよ」
と言えるようになりたいですね。
まぁちょっとは怒ると思うけど。