「ボーン・アイデンティティー」



三部作の第一弾です。
面白かった。これ、ヒーローに投影するタイプの面白さだなあ。
観終わった後、3割増で強くなった気がする感じ(笑)
こういう感想書いてる人も居て、実際どうなのかなと思ってたけど、その通りでした。
冒頭の二人の警官相手に鮮やかに捩じ伏せるアクションとか、
尋常じゃない反射神経で対向車を交わすカーチェイスとか、
ちょっとだけ(?)人間離れしたキャラクターのバランスが良かったですね。
それに加えて、ただ強いだけのキャラクターじゃなくて、記憶喪失っていう要素が面白くて、
これが上手い具合に観客の地平に「強いキャラクター像」を引き下ろしてて、
強いんだけど、精神的に不安定っていうのがとても魅力的でした。
これ、マトリックスのヒーロー像にも近いのかな。
自分の能力対して自信を持てない不安感のようなものとか。
マット・ディモンさんの演技も良くて、すごくキレのあるアクションから、
精神的に不安定に揺らぐ所作、目の演技とか良かったです。
あと、女優さんがあの「ラン・ローラ・ラン」の子だったと、最後にインタビュー見て知りました。
うわー、全然気づかなかったなあ。でも、あんな強いヒーローについてくだけの、芯の強い感じや
「普通の人」としての動揺や混乱がとても良かったです。
横顔のラインがすごくキレイで、目力が強くて。
続編もさっそく借りて来たのでしばらくはボーンシリーズ続きます。