「僕らのミライへ逆回転」



先日に続いて、ジャック・ブラックさん出演の映画です。
これ、ずーっと観たかったんだよね。
北海道での公開が関東圏より遅くて、他の人の映画評チェックしながらうずうずしてました。


で、映画の方ですが、今年観た中では1、2を争うくらい良かったです。
こういう、観終わった後ほっこりする感じ、最近なかったなあ。
昔の映画、80年代のものとか、すごく一体感があるというか、
みんなでわあーって盛り上がれる映画が多いと思うのですが、
これは、それを現在に持って来たかのような印象がありました。
実際、劇場では吹き出して笑ってる人もいたし、もちろん自分もかなり笑い声上げてたし、
なんだか「みんなで観てる」って感じがしたんですね。
まぁ映画館もシネコンじゃない、座席数の少ない映画館だったっていうのもあるんですが。


で、お話の方は、あまり深読みしないで素直に理解出来るストーリー展開だったので、
リラックスして楽しみました。
(そういえば、こういう「親切設計」の映画も最近少ないなあ。)
もう、とにかくジェリー(ジャック・ブラック)のウザさが最高に楽しいです!
もともと、彼の達者な顔芸に加え、ちょこちょこ余計な事をするわ、一言多いわ、妙なプライド高いわ、
どーでもいいところに執着するわ、もう、「こいつ、うざーい!(笑)」って突っ込みながら観てました。
で、その超ウザいジェリーの面倒を引き受けるマイク(モス・デフ)のうんざりした顔がまた、たまらなく面白いんですね。
このマイクの微妙に長い間の取り方とか、天然っぽい勘違いとか、すごく良かったです。
彼は、銀河ヒッチハイクガイドでも、とぼけた異星人役をやってて上手いなーとおもっていたのですが、
こういう引き出しもあったんですねえ。
他にもクセのある登場人物がたくさん出て来て、楽しかったです。
さっきキャストを見たら、シガニー・ウィーバーさんも出てたんだ。エイリアン、観てたよー。
リメイク作品も、元ネタを観てただけにすごく面白かったです。ゴーストバスターズは良かったなあ(笑)
あと、2001年宇宙の旅も、リメイクではあんなになっちゃててかなり笑いました。特にあの回転のシーン(笑)
こういう元ネタを知ってるとおまけで楽しいけど、元の映画を知らなくても、
お話に迷うようなところはないので、大丈夫だと思います。
知らない作品もあったけど、リメイクの手作り感とか、工夫が面白かったですねえ。


こういう、映画が主役の映画を観ると、ずっと映画を見続けていきたいなあ、とすごく思います。
引用される元ネタを知ってるってだけで、なんだかすごくお得な感じがするし、
作品を深く理解した気持ちになれるしね。(たいていの場合、勘違いが多いけど)