「トライガン」



アニメの方はちゃんと観てないけど、漫画はもちろん読んでます。とびっきりバタバタでごちゃごちゃなスラップスティックコメディと、ド直球のラブ&ピース。ずっと大事にしている漫画の一つです。


「世界に平和を」と言うのはとても簡単なんですよ。誰でも言える。でもそこにリアリティって全くないですよね。「愛してる」も同じ。誰でも言えるけど、そこに真心を込めるのはとても難しい。そこに心を込めること。そのことにこの物語はとてもまっすぐです。まっすぐすぎてなんのひねりもないから、もしかしたら少しつまらないかもしれない。だけどよーく観ると登場するキャラクターの一人一人、きちんと自分の気持ちに向き合ってとても丁寧な演技をしているんですよ。映画、特にアニメーションは常に動いていないといけないという強迫観念のようなものがあるんじゃないかと思うけど、そこでぐっと踏みとどまって表情や演技を見せる。または素早い動きの一瞬の所作や表情に、気持ちを込める。もちろん声優さん達の演技にも因るところも大きいと思います。すべては、この物語に心を込めるため。平和を願う心も誰かを愛することもみんな同じなのに、その方法だけが違ってしまう、その悲劇も、ちょっとだけ和解できた時の嬉しさも丁寧に拾い上げるから、私はこの作品が好きなのです。


ウルフウッドさんまた観れて良かった。ちょうカッコいい。すいませんヴァッシュさんよりも良かった。というかパニッシャー(ウルフウッドさんが持ってる武器)が最強だということに今さら気づきました。近・中距離のマシンガンと後方のロケット弾、さらに盾にもなるからね。いやーこれ最強だろう。あと、メリルとミリィのでこぼこコンビ。やっぱりこの二人がぎゃーぎゃー言いながらヴァッシュさん追いかけてるのがいいな。漫画の最後の方は切な過ぎたからねえ。それとおっさん好きにはガスバックがとても良かったです。巨体の割には意外と素早い。