探偵はバーにいる

探偵はバーにいる ススキノ探偵シリーズ

探偵はバーにいる ススキノ探偵シリーズ

大泉さん主演で映画になった原作小説です。大学の後輩から、同棲している女性との連絡がつかなくなったと相談を受けた探偵が、すすきのを奔走する物語。「すすきの」という町とそこに住む人々の人生模様、その模様を名もなき探偵が繋ぎ合わせて真相を見つけ出す、そんな物語でした。その真相を把握する数少ない人間となった探偵は、それを抱えたまま生きていかなければならないんですね。それが孤独に思えるちょっとほろ苦い物語でした。
20台後半とハードボイルドの主人公にしては若いし、酒の量だけは人一倍でなんだかんだと文句を言いながらも情に流される、かっこつかない格好良さが素敵でした。いやね、もう水みたいに酒を飲むんだよ…。飲み過ぎだとおもうんだよね(笑)