007 スペクター

クレイグボンドも4作目です。「カジノロワイヤル」から「スカイフォール」までの総括的な作品でもありました。前作までの面々に加えて新しいボスのMが登場したり、MI6に対する新たな組織の台頭だったり、過去作の基盤をしっかりとおさえた上で少し遊びも入ったストーリーが良かったです。
ジェームズ・ボンド像もストイック路線から往来のちょっぴりえっちで軽い感じにゆるく舵きりしているのもなかなか。あーでもクレイグボンドはちょっと切なそうな顔してる時の方が好きだけどね。
一方で、悪役として期待していたクリストフ・ヴァルツが少しインパクト不足だったのが残念。後半はかなりいい感じに狂ってて良かったけど、前半はなんだか気のいいお金持ちのおじさんにしか見えないのよね…。あ、でも恒例の拷問シーンは良かったですね(笑)あんなに品のいい拷問シーンはなかなかないわ。確か予告編では「私だったのだよ、ジェームズ。君の苦痛の著者は(It was me, james. Your author of your pain.)」(うろ覚え)みたいなちょっとトチ狂った台詞があったんだけど、こっちの方がキレてる感じでなんかいいと思うんですよね。