SHERLOCK / シャーロック 忌まわしき花嫁

映画というか、テレビドラマのスペシャル版の劇場上映ですかね。シリーズで観ていたので気になって観てきました。
ちょっとこれだけを観ると「?」となるようなところがあるのでドラマを観た人向けですね。ドラマが現代を舞台にしたシャーロック・ホームズのお話に対して、こちらは原作小説の19世紀を舞台にしています。おなじみのコンビも現代版ではシャーロック、ジョンと友だちのように呼び合っていたけど、今回はホームズとワトソン、と少しかしこまった感じがなかなか素敵でした。お芝居も少し舞台のように誇張した感じが時代っぽくて良かったな。一方でハドソンさん(大家さん)やメアリー(ジョンの奥さん)など女性キャラクターが現代とさほど変わらない演技になっているんですが、この部分が物語の核心を演出していたのかもしれません。
物語はちょっとメタフィクションぽい感じになっていて楽しかったです。シャーロックって原作では麻薬中毒だったと思ったけど、その辺をまあなんとか現代的に着地させた感じなのかな。その「幻覚」を使って、いつもは引っ張り回されてるジョンからシャーロックへの、ちょっとした挨拶のようにも思えました。「ぼくは君を記述する」というような台詞がなんだか良かった。


あ、あとマイクロフトが激変してて一瞬分からなかったわ(笑)それとマイクロフト役の人、ずっと本職の役者さんだと思っていたら脚本の人だったんですね。すごいな。このマイクロフトのキャラクター、なんだか手塚治虫の漫画に出てきそうな感じでかなり好きなんですよね。(特に鼻がw)ドラマは吹き替えで観てたので、今度は吹き替え版で観たいな。