ゴースト イン ザ シェル

観てきました。

えっと、すごく両論賛否あるみたいですが、私はまあこういう映画があってもいいんじゃない?という呑気な賛成派です。でも、これは違うという意見もあるのも分かりますね。アニメーション版映画がすごく好きで、なにかっていうと見直すし人生最後に見る映画はこのアニメーション版がいいな、と思うほどの映画なんですが、今作の実写版は見ている途中で「あ、これは別物だ」と思えてそこからすごく楽しめました。
というか、この監督のアニメーション版に対する情熱がすごすぎる。大好きなんだろうなあというのが、伝わってきました。


人は記憶によってのみ自律しているのではなく、様々なものによって個人は成り立っている。ゴーストと呼ばれる、個のなかにあって容易には意識されないなにか。それを描いいているのが、この作品だと思うんですよね。
でも、この映画ではゴースト以前の、名前や意志といったものに注視しているように感じました。確かにそれも個に付随するものではあるけど、それはシェルの方のお話なのではないかなあ。


と、内容に関してはまあこんなものかな、という感じだったのですが、やっぱりねえハリウッドでお金かけた実写はすごいよ。スカヨハ少佐、めっちゃかっこいいよ!アクションも光学迷彩のエフェクトも見応えがあったし、なにより街の風景がサイバーパンクど直球でさいこう。でかいホログラムの広告やら、デジタルサイネージやらデジタルな清潔さの下で、肉とか野菜とか売ってる汚れた雑踏があったりして、いやーこういうシーンだいすき。ほんとねえ、こういう世界のオープンワールドのゲームがしたいわ。この贅沢な風景が見られただけでもすごいと思います。