「シン・シティ」



アメコミが原作の本作品ですが、これはなかなか良かったですねえ。
アメコミはあんまり読んだ事がない(何故かコンスタンティンだけは読んだ)のですが、あの日本の漫画ではあり得ないキャラ造形(笑)とか、
背景のアートな感じとかすごくうまく出てて面白かったです。
全編モノトーンにして、要所のみ色付ける手法がとても印象的だったし、
白黒のコントラストが役者や背景にドラマチックな効果を与えてて素敵でした。
キャラクターもやりすぎなくらいアメコミ感が出てて、巨漢で一途なマーヴなんか、
何発弾を喰らっても死なないし、車に何回ひかれても死ななくて、笑ってしまった。
ハーディガン刑事の渋さも白黒でより一層ハードボイルド感が出てたし。
なにより、一番すごいなーと思ったのは人食いのケヴィンでしたねえ。
あの眼鏡が浮いて見えるカットとか、すごくアメコミのコマっぽくて、
怖いけどカットがクールっていうのが新鮮で楽しかったです。
全編けっこうグロい描写もあったりしますが、不思議とあまりキモチワルイという感じはなかったですね。
血が白で表現されてたりするからだろうか。
それと、劇中に出てくる女性がものすごくボンテージでアマゾネスな感じ(笑)なのがすごく良くて、
アメコミの女性ってそうそうこんな感じだよねーという妙な納得感がありました。
お尻がプリッとしててカッコいいんだよなー。
街を乗っ取ろうとする悪役に向けて一斉に銃撃を開始するシーンがすごくクールでしたね。
こういう手法で別の作品もあると面白いと思います。