「Self-Reference ENGINE」

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)



えーと。えーと。。。
よく分かりませんでした(笑)
読み終わって、SF好きとして、というかプログラマとして、この構造を読めなくてどうするんだ、と自分につっこみたい気分になりました。あはは。
なんとなく構造はタイトル通り、自己参照する入れ子構造であることは分かるんですが、
それが途方もない階層でつながっていて、さらにそれが分断されていて(「並列」ではないのでしょう)。。。って、この辺でオーバーフローしました。
最近、オーバーフロー多いなあ。
で、内容の方は、こんな私でも読了させる軽快な文章や、意味深なサブタイトルが面白かったですね。
物語がバラバラになってて、それがどこかの物語に繋がっているようで繋がってない、その不思議な感覚も良かったですねえ。
目次がスタック構造になってて、前半(NearSide)がPushで、後半(FarSide)がPopしてるのも楽しいし。
なんていうのか、うーん、感想が難しいんですが、イーガンのディアスポラ(これもよくわからなかったなあ(笑))という作品を読んだ時も似たような感覚があって、
ただただその構造の巨大な佇まいの前にぼんやりしてしまうというか、なんというか。
押井監督作品で感じる深遠な反復構造ともちょっと違うんですね。
あーすごく大きな船とか建造物を見上げてる時の気分に近いかな。
我ながらこういう構造で物語るSFで、「〜な感じ」とか「気分」とかそういう言葉しか出てこないのが情けないですが、
個々のお話の想像を超える展開とか、言葉遊び(「自己消失オートマトン」とか)は気軽に楽しめて良かったです。
うーん、もう一回読み直そうかな。