「タイタンの戦い」



「ちゃっかりゼウス」


なんでも「聖闘士星矢」にオマージュを捧げたという情報を聞きつけて、観る予定なかったけど私の小宇宙に軽く火が点いたので観て来ました。


デカいものが動く映画が好きなんですよ。無条件で。宇宙船でもいいし、巨大ロボットでも良い。もちろん怪物も。デカい怪物が大暴れするのって、それだけで大きなスクリーンで観てる甲斐があるってもんです。
特にこの映画では「クラーケン」*1の描写が一番良かったです。とにかくデカい。水面を割って、逆光の中で水しぶきを輝かせながら巨体を現すシーンとか、身体の底に響くズドーンとした感覚がすごく楽しい。今回は2Dで観たけど、3Dで観るとより迫力がありそうですね。そいつの足?がドゴンバゴンと街を破壊していき、人々が悲鳴を上げて逃げ惑う。あれ?これってゴジラと同じ展開だなあ。というかむしろこれはゲーム「モンスターハンター」やゲーム「ワンダと巨像」的な「見た目無理そうだけど実は倒せる」面白さなんじゃないかと思いますね。て、どっちもやったことないけど。(デモは観たけど)ハンターの皆さんなら「こいつ狩りてー!」とか思っちゃうんじゃないでしょうか。
物語の方は、まあ安易なんですよね。それほど奥深いテーマは求めてないし、神話を使って現代に何かを反映させる手法はもう出尽くしてるのかもしれませんね。ていうか、ゼウスがちゃかりしてて、全然神話らしい感じにならないのが妙に面白いというか、ギリシャ神話って元々そんな感じなんだよな。そこを深く突っ込まずにアクションに集中させているのは良かったですね。一応メデューサとの戦いの部分では、エピソードを盛り込んでいて、まったく原典無視というわけでもないしね。
オマージュを感じたのは、神々(特に男神)の衣装がやたらキラキラしていて、ちょっと怒ったりしゅんとしたりするとそれに合わせてキラキラも激しくなったり落ち着いたりするところですかね。ああ小宇宙だわ。

*1:そういえば「パイレーツオブカリビアン」にも登場してるな、この怪物