「アサシンクリード2」

アサシン クリードII【CEROレーティング「Z」】 - PS3

アサシン クリードII【CEROレーティング「Z」】 - PS3

洋ゲー(海外のプロダクションが作成したゲーム)って、すごく難易度が高くてグラフィックがえぐくて、入り込みにくいんじゃないかな、という偏見がありました。

ゲームについて:
まず難易度設定がとても合ってました。(忘れてしまったけど、多分一番簡単な設定)私はあまりアクションが得意な方ではなくて、ちょっとタイミングがタイトな入力や複数の同時押しがあるとすぐに操作できなくなるのですが、そう言う部分がかなり甘めに設定されていて、先に進めなくなっても何度かリトライするうちに出来るようになるのがとても助かりましたねえ。いつもはちょっと失敗すると「やーめた」となってしまうことが多いのに珍しく「もう一回!」と思わせる絶妙な難しさでした。特にアサシンの墓(特別なエリア内で時間内に仕掛けをくぐり抜けたりするミッション)では、何度も目の前で柵ががしゃーんと降りたり、仕掛けがタイムアップしてしまったり、その「あとちょっと!」の悔しさがすごく楽しかったです。少し難しめのアクションをこなした後など、ちょうどいいところで自動的にセーブされて、リスタートで挫けないというのも良かったですね。
一方ではまったのが「物を持ち上げる」というちょっとしたアクション。○ボタンのちょい押しなのに気づかないで長押ししてしまって、何度かレオナルド・ダ・ヴィンチを殴りました(笑)すいません、世界的に有名な人なのに。それと壁から普通に降りるのに近くを歩いてた一般人に襲いかかったり、イーグルダイブ(塔の上などの高所から地上の藁山に飛び込むアクション)しようとしてよく「自殺」しました。「ちがーう!」って叫びながらプレイしましたねえ。
それとこのゲーム、アクションが非常に軽快で、主人公は壁をすいすいと登ったり屋根の上を走ったりと、ゲームならではのアクションを割と簡単にできるのですが、そういうアクションでイタリアの古い街並をぶらぶら歩いたり、塔によじ登ったりしてるだけですごく面白いんですよね。まああんまりぷらぷら歩いてると敵兵に襲われたりするんですけど。ゲームプレイ以前にその世界に居ることが楽しいというのは今までちょっとなかったなあ。これまでだとゲーム始める前に説明書開いて、「こういう時はこのボタンでー」とか覚えるのが大変で、そこからさらに自分の思うように操作するというのはもっと大変で、こういう自由さを味わえたことはなかったように思います。例えば、ANUBIS Z.O.Eもかなり自由度の高い操作性があったと思いますが、移動できる場所が限られていました(主にハードの制約だと思いますが)。操作感+広大な自由に動ける空間。この組み合わせの面白さがこのゲームの印象です。

物語について:
中世のヨーロッパを舞台に暗殺者となって歴史を影からなぞっていく、とような話だと思っていたら何故かゲーム開始からいきなり現代の研究所を脱出というSF設定に度肝を抜かれました。しかも続いてるっぽくてぜんぜん話ワカラナイ。まあお話があまりよく分からなくても、ゲーム進行は迷わないようになっているのでまったく問題ないのですが、やっぱりもう少しちゃんと分かっておきたかったですね。分かりにくい原因の一つは、中世イタリアに登場する人物の名前が覚えにくいということもあると思うんですが、これは仕方ないかなあ…。暗殺対象のターゲットの名前は全然覚えられませんでした。でもこの主人公エツィオのちゃらちゃらしたキャラクター像はわりと好きでしたね。典型的なイタリア男子なんだなあ。ビジュアルもあまりえぐい感じではなくナチュラルなイケメン風情で、洋ゲーデビューとしては入り込みやすかったですね。それとまさかのマリオ伯父さん(CV:大塚明夫)。なんかすごく聞いたことある声だなあと思いましたわ(笑)

年末に続編というかマルチプレイ(複数人でゲームプレイ可能)に対応した「ブラザーフッド」が発売される予定なのですが、うーんどうしよ。シングルプレイも充実してるみたいだけど、シナリオに新しい展開があればやってみたいですね。