「エクスペンダブルズ」

昔から日曜洋画劇場とかテレビで放送される映画をよく観てました。「ターミネータ−」も「ロッキー」も「ダイハード」も。アクション映画で活躍する俳優さんたちは一番身近なヒーローでした。もちろん、今もです。

んで、これです!ハリウッドアクション映画のオールスター勢揃いです。クレジットのラインナップですでに笑える。眠たげな目をしながら鋼の肉体を持つ男スタローン、おちゃめな笑顔で大暴れブルース・ウィリス、無表情が一番強いシュワルツェネッガー、アジアの真面目なアクションですジェット・リー、筋肉むきむきストイックなジェイソン・ステイサム、などなどなど。そうそう、不思議な味わいがぐっとくるミッキー・ロークも忘れちゃいけいないですね。もう予告の段階で「これは!」と思ってました。こんなにすごいラインナップで、しかも監督がスタローン!どうなる?と思っていたら、これが本当にまったく大正解のハリウッドアクション映画!悪い奴がいるから倒しに行くぞお前ら覚悟しとけっていうお話。お祭り的な意味合いもあるであろうこういう映画だと、いろいろな要素を取り入れてまとまらなくなるって危険もあるんですが、そんな心配無用。一分のブレもなく、きっちりとぶっ殺しまくります。こういうぶっ殺しまくる映画って確かに他にもあって、例えば「ブラックホークダウン」などのリドリー・スコット監督の映画なんかはかなり残虐なシーンが多かったりするんですが、そういう表現の意味合いがまるで違うんですよ。悪い奴だから殺していい。…どうだろう。書いててどうだろうと思うんですが、これが本当に面白い。「考える」というところから解放された、ショウとしての暴力なんですよね。でも、この危険性をみんなちゃんと知ってるよね?っていうのを前提にしているようにも感じました。だからあそこまでぶっちゃけてて、観てる方も面白いんじゃないかなあ。まあ、こういう映画は最近本当に観ないですね。何かタバコや飲酒が制限されたりフリーになったりと、生活からどんどん毒気が抜けてってるように思うんですよね。みんなきれいなジャイアンになってしまうような。それはそれで正しいことなんだろうけど(笑)、たまにはこういう「毒気」があるとやっぱりなにかが活性化されますね。
アクションで一番良かったのは、スタローン&ステイサムのコンビが戦闘機から襲撃するシーン。いやなんていうの、アクション俳優に髪はいらないわって思いました。むしれ不毛。いや、むしろ不要。爆発もケチケチしてなくてやりすぎな火薬量が本当に良かった。ステイサムは全編華麗なアクションで魅せてて素敵でした。しなやかなはげ。
それとやっぱり、ブルース・ウィリス、スタローン、シュワルツェネッガーの三人が一同に会したシーン。あれはアクション映画ファンにはぐっとくるシーンだったのではないでしょうか。シュワちゃん登場した時はあたまん中で「デデンデンデンデン♪」って流れてました。ああ、ターミーネーターと死ににくい刑事とロッキーが一緒だようぅ。これはぜひぜひテレビでそれぞれの声優さん吹き替えで観たいですね。