妻の出産のためにアトランタからロサンゼルスまで行く予定だったピーターは、空港で変な男イーサンに出会ったことからトラブルに見舞われ、壮絶なアメリカ横断旅行に出かける事になる。。。
大好きな俳優ロバート・ダウニー・JRさんが出ているので、というだけの理由で観て来ました。コメディって最初から観客は笑うために観に行くという感じで観てしまうので、ちょっと笑いがぬるいところがあると「あれっ？」ってなってしまうんですよね。でも最初っから最後までどかんどかん爆笑できる映画もそうそうないわけで、ややゆるいところもありつつ、でもなかなか笑える映画でした。やっぱりこの映画の笑いを支えていたのは、イーサン役のザック・ガリフィアナキスさん（言いづらい）の、うざい顔でしたね。コメディではジャック・ブラックさん（「僕らのミライへ逆回転」など）のうざい顔も最高に面白いのですが、こちらもなかなかのうざ顔で、ものすごく真面目にピーター（ロバート・ダウニー・JR）の心をえぐるシーンの顔とかもう「お前が言うな！」と何度心の中で突っ込んだか。あの空きだらけのたぷんたぷんな体型も一役買ってるはず。「コーヒーはパパの味」のシーンはもう声出して笑ってしまいました。
それに対するピーターのパンチがちょっと弱いところが残念な感じなのですが、でもいつものアイアンマンならこんなピンチ簡単に切り抜けられるのに…（笑）というネタ的なところで笑いました。イーサンの頭の悪い対応にキレる寸前の顔とか、やらかした後の呆然とした顔とか、いつもと違う雰囲気で面白かったです。
展開は割とテンポよく笑いを投入して行って、ロードムービーのスピード感もあり軽い感じで楽しめるのですが、ふと笑いと笑いの谷間にすぽんと入り込む瞬間があって、そういう時の二人の顔が疲れている中で妙にきりっとしていてそこがなんだか印象的でした。そういう谷間に見える風景が「アメリカでけー！」って感じの絶景でとても良かったですね。
