ツーリスト

平凡な数学教師のフランクは、ヨーロッパ旅行に向かう列車の中で妖艶な魅力を持つエリーズと出会う。まったくの初対面にも関わらず親密さを漂わせるエリーズにフランクは引き込まれていく。

「知らない人について行っちゃいけません」ていうのを何度か思い返しました(笑)でも男性ならこんな魅力的な女性と、ミステリアスな出会いをしてしまったらふらふらとついて行きたくなっちゃうのかなあと思います。そう、この映画結末も含めて男性の願望のようなもので出来ているような感じがしました。美しい女性が突然親密に話かけてきたり、その女性と一緒にホテルのスイートに泊まったり。普段ならあれこれ苦労してそうなる関係が向こうからやってくるという「おいしさ」、そしてそれが孕んでいる「危険」のスリル。随分楽しいんじゃないかなあと思うんですよね。そしてエンディングで示される事実は、この物語の主導が誰の手にあるのかを明らかにしますが、それすらも男性の願望のような気がしました。いや、別に「男ってのんきで良いわねっ」*1って言いたいわけじゃないですが、もし男だったらもっと面白かったかもしれないなあと思います(笑)

ジョニー・デップは相変わらずいい男でした。そういえば素顔で映画に出ているの観るのは久しぶりかな。眉間にしわを寄せてぎゅっと苦い顔をしている時とか、いい色気が出ていましたね。アンジェリーナ・ジョリーも相変わらずいい女でした。軽く尻を振って歩く優雅さと色気のバランスはとても良かったです。すごくいい尻でした。ああ、そう言えば二人をずっと追いかけるロンドン警視庁の刑事役の人は、「ダ・ヴィンチ・コード」のサイラス(熱心すぎるキリスト信者)を演じていた人ですね。なぜか骨格で分かった(笑)

*1:自分で書いててなぜかおすぎ口調で読んでしまったw