アサシンクリード ブラザーフッド

!!! 感想だけです。攻略法はありません。!!!

陰謀により家族を殺されたことでアサシンとして生きる選択をしたエツィオ・アウディトーレ。生き残った叔父のマリオ・アウディトーレから暗殺者として歴史の影の部分を背負って来た自身の一族の歴史を聞かされ、彼は歴史を歪めようとするテンプル騎士団との戦いを始める。家族の敵を討ち、宿敵を倒したエツィオはいつしかアサシン達を統一する立場にいた。そんなエツィオをイタリア統一を目論むチェーザレは疎み、襲撃する。命からがら逃走したエツィオはローマに潜伏し、マキャベリらと結託しながらチェーザレ率いるボルジア一派との戦いを始めるのだった。

真っ向から勝負を挑んで戦うのではなく、ひっそりと忍び寄って痕跡を残す事なく敵を倒す。見つかってはいけない。敵を倒して状況を有利にして行くのがアクションゲームなら、ステルスゲームは状況そのものが敵で、その中にいかに違和感なく紛れ込むかというものじゃないかなと思います。そんなステルスゲームの人気タイトル「アサシンクリード ブラザーフッド」。
前作は、主人公エツィオ一人でこそこそしていましたが、なんと今回は仲間が!おおお、アサクリでも潜友(せんゆう)がつくれるのね(笑)最初はやっぱりずっと一人でやってきたので仲間とか面倒かなと思ったのですがこれがけっこう面白くて、ちょっと潜り込めないようなところでも敵にフォーカスしてしまえば、あとは合図を送るだけでアサシン仲間がキエーっとやっつけてくれるんですよね。ステルスゲーム的にはちょっとずるいかもしれないけど、これがあることで攻略の幅がかなり広がったんじゃないかと思います。仲間に殺させといて自分は別の所からゆうゆうと侵入とかね。これはよくやったな。
それと仲間を育成するシミュレーション要素もあって、スカウトした弟子のアサシンたちがちょっとずつレベルアップしていくとなんか愛着がわいて来ちゃって楽しかったです。このゲームやり込み要素がすごく多くてコレクションだけでも、羽、旗、美術品とかあるのに、さらに街の復興(廃屋になっている店を資金を出して再開させる)もあるし、攻略もボルジアの塔とかいろいろあって、とても全部やりきることはできませんでした。前作もコンプしてないくらいだし。でも、好きな所だけでもクリアできたので良かったかな。やりがいが合ったのはボルジアの塔攻略、レオナルドの発明した兵器を破壊するミッションですかね。
ボルジアは、地域ごとに支配しているボルジア一派の隊長を倒して塔に火を放つというものなんですが、難易度ごとに隊長が強かったり倒しにくいところに居たりして、それぞれで攻略の立て方を考えるのが面白かったです。やっぱり隊長を一撃でがっと倒せた時の爽快感ったら、隠れてる緊張に耐えた後だからよけいに気持ちいいんですよね。うふふ。レオナルド(ダ・ヴィンチ)の発明品破壊ミッションは、それぞれの兵器を駆使する工夫があって操作にえらく苦労したけど楽しかったですね。グライダーのやつが一番難しかったかな。地面に弾薬を落として爆発させた炎で上昇しながら敵にも爆弾を落として倒すって、む、難しすぎるっ。何回も墜落したわ。
それと今回は複数マップに分かれているのではなくて、えらく広いローマ全域一つだけとなってました。そうすると移動にかなり時間がかかるので、今回は馬に乗れるのですがこの馬が意外に操作しにくくて街の人を蹴散らしながら「ああっごめんなさいっ」て謝りながら狭い通路をぽくぽく馬で闊歩してました。あと、馬上で立ち上がって並走しながら攻撃とかできるらしいんだけど、そういう映画的な活躍シーンは一切できなかったですね。ああかっこ悪い主人公でごめんね。

物語については、前作から話がよく分からないままなので今回もかなり「はあ?」となってしまいました。まあこのアサシンクリードって中世のイタリアが舞台なんですけど、それは現代のテクノロジーで作り出したアニマスというシステムに接続したデズモンドの遺伝子を仮想空間内で再構築して、デズモンドの祖先のエツィオの行動を追跡している、という設定なんですよね。そういう部分はすごくSF的で面白いなーと思っているのですが、そこに更になんだかよくわからない女神のような人智を越えた存在らしいものが現れて、お告げを残して消えてしまったりして。あんたいったいなにものなんだ。ううーん、これ物語部分を映画化して欲しいな。このレンダリングならそこそこ大きいスクリーンでも観れそうだとおもうんだ。

さて年内に最新作「アサシンクリード リベレーション」が発売される予定です。トレーラー観たけどすごくどきどきする展開になっていて今から楽しみだー。