2011年の映画をふりかえる

今年もこの季節がやってきました。空中キャンプさん主催の2011年「ふりかえる」企画です。こうして選んでみると観終わった直後は「今年の一本はこれだ!」と思っていたはずの「ソーシャルネットワーク」とか「スーパーエイト」を外してしまったのが今さらながら悩ましいですね。三つだけなんて決められないよー。

  • 印象に残っている場面

スコット・ビルグリムより、主人公スコットとネガ・スコット(格闘ゲームなどでおなじみの色違いの同キャラ)が本物の格ゲーさながらに最終対決と思いきや、来週の火曜にランチの約束をしてしまう展開に衝撃を受けました。格闘ゲームにおける色違いキャラはそのキャラクターの光と影を分担していて、そういったモチーフはゲームだけでなく映画や小説などでも見かけることがあります。たいていは両者が戦い、拮抗するという結末に終わりますが、そんなお約束を根底からくつがえす選択が素晴らしいと感じました。

  • よかったなと思う役者さん

ジェームズ・フランコ
「127時間」、「猿の惑星:創世記」のどちらの作品もとても良かったです。特に「127時間」ではホームビデオで自分取りで映し出される複雑な表情や、「猿の惑星」で見せた悲しい顔が印象的でした。そしてかっこいいです。

  • ひとことコメント

今年は(も?)SF系作品が充実していてこれだけで三本選びたいくらいでしたが、観ていてぐっときたものだけを選択しました。英国王のスピーチは主人公が擬似的な親子関係から再び成長していく姿に、スコット・ビルグリムは私が育って来たゲーム文化が映画に組み込まれているということに、星を追うこどもは絵から伝わる印象の強さに、とそれぞれ「ぐっ」ポイントが違いますがこういうものを求めて映画を観ているんだと思います。それと今年の映画鑑賞は地球の危機率が異常に高くて米軍の皆さんが大活躍している印象がありました。