アベンジャーズ

アメコミレーベルMARVELのヒーロー、アイアンマン(元兵器会社社長。自社の兵器を廃絶するために自らを兵器化)、ハルク(実験中の事故で怒ると怪物化)、キャプテン・アメリカ(軍の人体実験で超人化)、ソー(北欧神話の雷神)、ホークアイ(弓矢の名手)、ブラック・ウィドウ(女性スパイ)が集い地球に迫る危機に立ち向かう。

正直に言えばアイアンマンしか観てなかったので、まあ社長の活躍観れたらいいなーくらいの気持ちで観て来ました。が、いざ観てみたら目がホークアイに釘付けでした。いや正確にはホークアイの腕。上腕あたり。確かにソーやキャプテン・アメリカのそれも逞しくて、金槌(ソーの武器ね)や盾(キャプテン・アメリカの手持ち道具)を振う時のむきむきした力強さはたいそう魅力的なのでしたが、ホークアイのあのしなやかで張りのある腕がぴーんと伸びて弓を引き絞り、びしぃっと矢を放つあの美しさには叶いませんでした。なんでしょうね、彼の腕は弓の一部なのですよ。すべてを壊滅的にぶっ壊すハルクの異常に盛り上がった筋肉が象徴するようなごり押しの強さではなく、鋼の筋肉に守られたアイアンマンの増幅された出力でもなく、その一点に向けて集中する力の束を、構えた矢に注ぎ込むためのモノとしての腕。それが無駄なく機能する時、とてつもなく魅力的に思えるのです。うん、書いててよく分からなくなってきたけど、言いたいことはとにかくすげーカッコいいんだよ、ということです。身もふたもないけれど。

で、お話ですか?いつもどおりの、ドンパチングでニューヨークのグランドセントラル駅あたりをぐっちゃぐちゃにぶっ壊しても、市民の皆さんはあまり怒らないというすごいストーリーでした。というのはまあ本当のことなんですが、トニー(アイアンマンの中の人)とスティーヴ(キャプテン・アメリカの中の人)との、古き良きアメリカと悪徳へと傾いたアメリカの歩み寄りだったりとか、フューリー長官のやりくりはなかなか面白かったです。もっと初っぱなからドンパチるかなと思っていたのですが意外とこの辺はきちんとしてましたね。社長がキャラ立ちすぎてしまうのを上手く抑えてたかな。