アニメ映画ベストテンに参加します!

アニメ映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ!


前回、SF映画ベストテンで参加させていただいたのをきっかけに今回も参加します。今回のテーマはアニメ映画!あんまり観てないから10作品も出るかなーと思ったのですが、他の方のをチェックしているうちに「そういえばあれも」という作品がけっこうでてきました。意外と観てるもんだ。まあそんなことはさておき、さっそく発表しましょう。


ベストテンと言いつつ順番はつけられません。順不同です。


以下、作品ごとにコメントです。

攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL (1995年:日本)

記憶がねつ造された男や電脳化によってアイデンティティが揺らぐ主人公など、今観てもいろんなものが詰まっている作品です。人形使いの記憶の外部化を語る部分が印象的でしたね。一番好きなシーンは最後の銃撃戦で多脚戦車を相手にした素子が「やっとで弾切れか!」と呟くところ。素子が必死になってるところってなかなか観られなくてなんだか好きです。

イノセンス (2003年:日本)

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というか、攻殻Ghost in the shellとこれでセットなんですよね。素子が消えてしまった世界でどことなく行き先の見えないバトーさんがとても色っぽくて好きです。

人狼 JIN-ROH (2000年:日本)

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戦後のすこし歴史が異なる日本の政治にまつわる部分はちょっと難しいなと毎回観て思うのですが、まあすごくシンプルなラブストーリーなんですよね。男が女と出会う。そして別れざるを得なくなる。最初から結末を知っていてもお互いに干渉することを止めなかった。言葉で語らないから余計に染み出していく情感がとても素敵な映画です。赤ずきんちゃんと狼に例えた比喩表現も素晴らしかった。

銀河鉄道の夜 (1985年:日本)

作品中にタイタニック号の悲劇を表現している箇所があるのですが、ずいぶん昔に観たときには全然分からなくて、ただ「悲しい」ということだけが記憶に残っています。かなり経って見直してから、そういう描写だったのかと気づいたんですけどね。感情だけが先に伝わるのもアニメ映画の良いところだと思います。

アラジン (1992年:アメリカ)

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ディズニー作品から選ぶとしたら…すごく迷ったのですが(ディズニーは名作が多すぎる!)これで。アラジンの勇気やジャスミンの気高さも素敵なんだけど、やっぱり魔人ジーニーがだいすきです。なんでもできる力を持ちながらそれを誰かの命令でしか使えない。そんな彼にもとびっきりハッピーなエンディングが用意されている、完璧な映画です。

イリュージョニスト (2010年:イギリス・フランス)

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けっこう挙げている人が多いので映画ファンには有名な作品ですね。初老の手品師(イリュージョニスト)を本物の魔法使いと勘違いしてしまった無垢な少女の、二人の物語。老いには老いの、若さには若さの夢の見方があるものだと教えてくれた作品です。日本のアニメを見慣れていると時々びっくりするような不思議なカットが出てきて楽しいですよ。

東京ゴッドファーザーズ (2003年:日本)

クリスマスが近づく東京。浮浪者3人と家出少女が拾った赤ちゃんが巻き起こす素敵な大騒動。それぞれがいろいろなものを抱えていながら「赤ちゃん」というまだ新しい「何ものでもないもの」に導かれていくストーリー構成が素晴らしい作品です。そしてこの監督の描く女の子は最高にかわいい。

サマーウォーズ (2009年:日本)

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一人っ子の主人公と大家族が巻き込まれる不思議な事件の物語。物語はもちろん、古民家にスパコンがどどーんと置かれているSF的風景が素晴らしい作品ですね!よろしくおねがいしまーす!

秒速5センチメートル (2007年:日本)

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思春期の、自分と相手が等価に近い関係を結びながら、それぞれが交差していく時系を綿密な情感の描写で描いた作品。最近ノベライズを読んだら補完されるところもあったのでおすすめです。一番印象的だったのは最後の方、山崎正義の曲が流れる中に入る、主人公がパソコンのモニター越しに横目でなにか考えごとをしているカット…です。わかりにくな。『大人は一日中、恋愛のことだけを考えているわけにはいかないけれど、それを肌に乗せておくことはできる』とは作家の山田詠美さんの言葉ですが、なんとなく恋愛していながらも仕事や日常の些末なことにタスクを振り分けているマルチタスクな感じ(笑)がしてすきです。この主人公もプログラマなんだよね。

魔女の宅急便 (1989年:日本)

ジブリ作品から選ぶとしたら…(略)初めて一人暮らしをする女の子、男の子とのロマンス、仕事を通して学ぶいろいろなこと。瑞々しい感性を通して描かれる世界の美しさ。それも素晴らしいけどなにより「飛ぶ」ということが最高に楽しそうに思えるんですよね。高度を上げていく浮遊感、風や雨で描かれる疾走感、鳥と並んで飛ぶ自由で大きな空の風景。それが追体験のように感じられる映画です。あー私も飛んでみたい!



他にも「スチームボーイ」、「スカイ・クロラ」があったんですが今回は見送りで。実はアニメーション表現がちょっと苦手な時があってですね。目がぐわっと開いたり、表情が極端にリアリティがあったりするとCGの不気味の谷的な恐怖を感じるんですよね。怖いのよ。具体的に言うとエヴァンゲリオンとか。なのでここに上がってる映画はそういう意味でマイルドな映画ばかりです。もし良かったら観てみてねー。