ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー


去年すっかり見逃してしまったので、レンタルで観ました。


元はアメコミのマーベルコミックの作品、なのかな?ちょっとその辺の関連はよく分からないけれど、キャラクターや設定などはこの作品だけで完結しているようなので、置いて行かれることなく楽しめました。あ、でもあのラスボス的なやつは「マイティ・ソー」のアレなのかな?


地球人に異星人、木型知的生命体、アライグマ的生命体などから構成される、銀河の荒くれどもが気がついたら銀河の守護者になっていた、というコミカルSFアクション映画でした。
この映画のすごく上手いところは、この5人(?)の生い立ちも目的もすべてバラバラなのに、一つのチームとしてまとめあげたところにあると思います。
ヒューマンのピーターは幼い頃に宇宙人に攫われて以来とレジャーハンターとして暮らしていて、特に崇高な使命があるわけではない。ガモーラは暗殺者として育てられ、他者に共感するところがない凶暴な女性だし、無理矢理アライグマに遺伝子改造されたロケットは相棒の木型生命体で「私はグルート」しかしゃべれないグルートとはコンビを組んでいるものの、気性の荒さは他人を寄せつけない。ドラックスはガモーラの養父のサノスに家族を殺された恨みから復讐しか目に入らない。


…えー、こういう生徒たちを引率する先生だったら血圧上がりすぎて死ぬw
もうそれぞれが好き勝手にやり始めるし揉めるし大変ですよ(笑)それでも彼らは「利害のために短期的に協力する」、ということはできるんですね。この映画はそんな細い今にも切れそうな協力関係を積み重ねて一本の束にまとめあげているんですよ。終盤の皆が手を取って宇宙を一つ吹っ飛ばすくらいのエネルギーを分散するというシーン、あれはか細い協力関係ではできない、もう少し踏み込んだ結束がなければちょっとできないことだと思うんですよね。
彼らだけではなく、サノスたちタイタン人と協定を結んでいた(ちょっと名前忘れた…)ヒューマンタイプの人たちも、ピーターたちをならず者として追いかけながらも、最終的には奇妙な信頼関係に至ります。
たった一人のヒーローに背負わせるのではなく、みんなでゆるく繋がりながら立ち向かっていく、そういう新しいタイプのヒーローものだと思いました。
面白かった!