ファイアー・エムブレム 覚醒

ファイアーエムブレム 覚醒 - 3DS

ファイアーエムブレム 覚醒 - 3DS


将棋のように駒を動かして、RPGのように対戦するシミュレーションRPGというジャンルのゲームです。あんまり得意なジャンルじゃないんだけど過去に「フロント・ミッション」シリーズを少しやっていて、たまーにこういうがっつり取り組むタイプのゲームがしたくなるんですよね。
というわけでこの「ファイアー・エムブレム」シリーズもタイトルだけは知っていたけどやったことがなくて、初めてやってみました。

ゲームシステムについて

SRPGで想像するごく普通のゲームシステムに加えて、キャラどうしが隣接することで発動する支援システムがあり、これがゲームの幅を広げていてかなり面白かったです。しかもこれ何度か助け合ったりして仲良し度が上がっていくという、恋愛シミュレーション的な感じでキャラ重視でゲームを進めるニーズに答えるかたちになっているという。このゲームはキャラに思い入れるほどではなかったためか、行き当たりばったりに隣り合わせてあんまり組み合わせは考えないでやりましたが、それでもかなり使える組み合わせができたりして楽しかったです。こういうキャラを際立たせるシステムがちゃんと考えられているんだなあ。
この支援システムによって攻撃時に支援キャラの追撃が入ったり、命中度や防御のステータスが上がったりして、これなしにはちょっと…いやかなり攻略が難しい感じになっていました。
なので敵の出方を見ながらどのキャラを隣り合わせるか、攻撃時にいかに単独にならないようにキャラを動かすかといった、自軍の動かし方も検討しなければならなくてけっこう大変なんですが、これがゲームの没入感を高めていてすごく良かったんですよね。敵の強さもバランス良かったし、チュートリアルや段階を踏んで難しくなっていく過程も良かった。
さらに、中盤から終盤にかけてはマップも広くなり、しかも無限にわいてくる敵も出現したりと目の前の敵の戦略を立てながらじりじりと進軍しつつ(同時に追っ手を振り払いつつ)、マップ奥のボスを倒すという中期的な戦略と同時に考えなければならなくて、もー頭フル回転ですごく面白かったです。なんなんだろう、昔読んだ脳科学の本によると、ゲームとかギャンブルって勝った瞬間ではなく勝つか負けるか分からない時が一番興奮するらしいんだけど、まさにその駆け引きをしている瞬間がたまらなくワクワクしてましたね。アクションゲームだと一瞬だけど、SRPGは一戦が長いものね。

キャラクターについて

ゲームはとても面白かったけれど、唯一欠点があるとすればおっさんキャラがあまりいなかったことですね!(笑)敵の方がおっさん率高いという。自軍ではグレゴとか、かなあ。あんまりぱっとしないなあ。割と使えるキャラなんだけどあまり思い入れなかったです。そんな中でガイアがわりと好きでしたね。男性で甘いもの好きという設定で、ポケットにいっぱいお菓子が詰まっているという。わりとさっぱり顔で性格もさっぱりしてるんだけど、このキャラが必殺を出すときに「甘すぎるぜ!」と叫ぶところがすごくすきでした(笑)よっぽどだな、よっぽど甘いんだなw
それと名前が覚えられなくて、勝手にあだ名をつけてました。顔面(スミア。転ぶ時に顔面からいく)、先輩(ティアモ。スミアの先輩ぽい)、貴族(ヴィオール。ヴの発音できないし)、無口(ロンクー)、真面目(フレデリク)、眼鏡(ミリエル)、寝癖(ソール)、こども(リヒト)、糸目(カラム)、お嬢(マリアベル)、村人(ドニ)、おばはん(ベルベット)、幼女(ノノ)とか。
あ、ベルベットもけっこう好きだったな。「ちょっと…!」と怒ったような気怠げに言うところが大人っぽくて良かったです。でもおばはんって呼んでたw


以下ネタバレ







ネタバレというか、後の攻略のためのメモなど。あ、これでも一応クリアはできたけど、終盤きつかったのであまりオススメできません(笑)

マイユニットは男性(ぼんぼん)で軍師からそのまま神軍師へチェンジ。クロムの支援で魔法ばっかり使ってたなあ。クロムはロードからロードマスターへ。どちらもレベルはMAXまで行きました。
なぜか下級職をMAXにしてから上級職にチェンジという縛りをつけていたのですが、(システムにそんな制限はないです)さっさと上級職にした方が効率よかったかも…。
その他、ヴィオール(スナイパー)、ロンクー(ソードマスター)、ミリエル(ダークマージ)、ソワレとソール(パラディン)、スミア(ファルコンナイト)、ティアモ(ダークペガサス)、マリアベルヴァルキュリア)、グレゴ(ボウナイト)、リヒト(ダークナイト)、ガイア(アサシン)、デジェル(ジェネラル)、ルキナ(ロードマスター)などが終盤まで活躍したメンバーでした。
残念だったのは、序盤頼もしかったフレデリク(初期:グレートナイト→ジェネラル)が後半全然使えなかったことかな…。それとクラシックモード(キャラが死ぬと二度と復活しない)だったのに、わりと序盤でマップのボスをあと少し、というところでクリティカルくらって死んだヴェイクは面倒だったのでそのままにしました(笑)おかげで斧使える人があまりいなくなっちゃったけど。それと最終戦もソワレとスミア見殺しにしました…。もう最後だしなあと思って。ごめんねえ。
組み合わせはクロム&マイユニットの他、デジェル&ルキナ姉妹、ガイア&ミリエル、スミア&ティアモなどが仲良し度高くなりました。ヴィオール&マイユニットが以外と仲いいんだよね。ていうかヴィォール(弓)やミリエル(魔法)、リヒト(魔法)の遠距離攻撃可能なキャラは前衛組と組み合わせることが多い(そうすると前衛が攻撃した時に支援で追撃かかることがあるため)んですよね。それとスミア&ティアモは共に長距離移動できるので自然とペアになることが多いし、行動範囲でも組み合わせが変わってくるところが面白いですね。
主な攻略方法は、守備の高いパラディンパラディンは魔防も高いので重宝した)やジェネラルで「壁」を造って、背後から魔法、弓、その他(獣系キャラの特殊攻撃)で倒す感じでした。もう人間戦艦ばりに集団で移動するから敵は気持ち悪かっただろうな(笑)
よく「やってもうた!」キャラの死亡原因は、飛行系に弓(スミアやティアモ、セルジュがよく死ぬ)、アーマー系に魔法(フレデリクやカラムがよく死ぬ)、回復系(守備弱い)が敵範囲に踏み込んで囲まれる(リズやマリアベルが…)でした。どれもちゃんと敵の出方を落ち着いて検討すれば避けられるんですけどね。ついつい先走ってしまうんですよね。ははは。