どうして好きなのかを探ってみる、っていうこと


ジェレミー・レナーなんですよ。(なにが)
映画を観れば主人公(男女問わず)「わーかっこいい!ほれるー!」、本を読めば「うおお、かっこよすぎる!」、ゲームをすれば「きゃースネークさーん!」という(最後だけアレだ)、惚れっぽいというか萌えやすい人間ですので、だいたいいつも誰かに(たまにはロボットとかに)惚れています。萌えやすい。バーナボー。(そっちは燃える方だ)
そして今、まさに惚れているのがそう。ジェレミー・レナーなのです。なのです!
超絶イケメン、っていう感じでは全然ないしどっちかというと役者としては地味な方かなあ。アクションだとけっこう映えるのですが、普通にしているとあんまり目立たない。たまたま観た映画がそういう役どころなだけなのかもしれないけど(「アメリカン・ハッスル」は人の良さそうなところがけっこう良かった)、気がつくと心を掴まれているのです。
最近登録したHuluで「ハート・ロッカー」に続きさっそく「ボーン・レガシー」を観たんですが、これがねえ、なんかこの人にすごくぴったりというか、本家(ジェイソン・ボーン by マット・デイモン)より面白かったんですよ。なんでだろう。あ、ちょっと脱線するとHuluってちょっと前に観た映画を観直すのにすごく便利ですね。2、3年くらい前の作品ならもうリストアップされてるし、あらすじは覚えてるけど細かいところを忘れてしまってる映画を見直すと、「あれ、こんなんだったっけ?」と新たな見方ができて楽しいです。
おっと、元に戻って。
レガシーの主人公アーロンは、ボーンと同じようにCIAの極秘プロジェクトによって産み出された超人です。この映画の面白いところはそんな超人でありながら、ごく普通の人としての精神を持ち合わせている主人公が悩んだり(精神的に)傷ついたりしながらも、その人工的に増幅された恐るべき力で敵をばたばたと倒していく、そのアンバランスにあると思うんですよね。
あと余談だけど、このシリーズ、小物使いが上手くて、文房具とか登山グッズとかが彼らの手にかかると凶器に変わるところだと思ってます。
ボーンの苦悩や贖罪までの過程も、アクション映画と馬鹿にしたものじゃなくてきちんと描かれていたし完成度の高い映画だなと思ったのですが、なぜかアーロンの物語の方が没頭できたんですよね。
すべてを捧げた組織からの逃走、マイナスをゼロに戻すような(ん、逆かな)、決算としての戦いだからかな、と思うんですよね。蜘蛛の巣のように張られたしがらみや思惑を振り払って、まっさらな未来へと全力で逃げていく物語。そこに爽快感や、かつては自分の意志でそこに居た組織と戦わざるを得ないという乾いた悲壮感が心地よかった、のだと思います。まあ普通にアクション映画として面白いシリーズなので、観てない人はおすすめですよー。


そういえば、劇中ちょっとだけシカゴの街で潜伏するシーンがあるんですが、そのキャップを目深に被って人の視線を避けるように移動するシーンは、ゲーム「ウォッチドッグス」みたいだなあ、というかこのゲームの主人公エイデン・ピアースがちょっとジェレミー・レナーに似てるわ、とずっと思っていたので、UBIさんは彼を主役に実写映画を作ってくださると私が大変よろこびます。

というわけで、「ボーン・レガシー」を観終わったあと、たまらずに「アベンジャーズ」(こっちは手持ちのBDで)観てました。いやーやっぱりほれるわー。そういえば「アベンジャーズ2」はまだ日本では公開していなくて、7月公開だそうです。待ち遠しい…。そしてツイッターで流れて来た情報に寄ると、次はテッド・チャンSF小説あなたの人生の物語」の映画に出演するそうです。大好きな役者さんが、大好きな小説の映画に出るなんてうれしすぎる。


関連記事:
ボーン・レガシー - ここでみてること
ウォッチドッグス - ここでみてること
アベンジャーズ - ここでみてること